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大沢在昌 公式ブログ

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"魔女"シリーズ第4弾...『魔女の後悔』発売中!

24/5/01

闇のコンサルタント水原が主人公の"魔女"シリーズ最新刊、

第4弾となる『魔女の後悔』が文藝春秋より発売中です。(代理:ノリ)
 
今回はサイン会をしなかったせいか、そのバタバタ感がなく...
なんとなく落ち着いた刊行となりましたが、本の中身は濃くアツいですよ~。
試しに公式サイト「大極宮」のトップにあるバナーから、ぜひ立読みを。
月刊誌連載中は1回あたりの分量が少なく(←契約した原稿枚数ですけど)
「移動にどれだけ時間かかっとるんじゃい!」...と思ったものです。がっ...
4年かけて一冊の本にまとまればそんなことは感じません。イッキ読みです。
 
また、版元の文藝春秋さんは、自社の公式サイト「本の話」内に、
同シリーズの既刊文庫の解説を全文無料公開してくださっています。
関係者の方々に感謝!シリーズのもつ世界観・雰囲気が伝わってきます。
 
...という訳で、サイン会はなくとも、
書店さん向けのサイン本作りはあったので、文春さんにうかがいました。
当日、わたくし(ノリ)30分の遅刻。
正直、予想はしておりましたが...
 
大沢後悔サイン本1.jpg
 
息を切らせて入館受付をしていた時、
サイン書き済みの本を積んだ台車が出ていくところでした。
まぎれもない...『魔女の後悔』。
今回も300冊以上あったんですよ。大沢さん、サイン早すぎです。
 
バツが悪いなあと思いながら...指定の会議室に向かおうとしたら、
すぐ横のサロンから担当編集者さんが顔を出し...
「大沢さん、すでにこちらでおくつろぎです~」...と。
...参りました。なんという余裕。
でっ...1時間半後のインタビュー取材までの空き時間(...長い!)
わたくし、反省も込め、時間つぶしにありったけの雑談を披露しました。
K-POPガールズグループから、BiSHメンバーのその後の活動まで...。
ウケはしませんでしたが、時間は過ぎてくれました。
 
 
以下...サイン本作りの様子、
文春の大沢担当編集者さんからご提供いただいた写真です。
 
大沢後悔サイン本2.jpg
 
この準備...平面的に欠けのない几帳面な本の積み方をご覧ください。
わたし好み。高さの揃え方...イイです。
 
大沢後悔サイン本3.jpg
 
さらにテーブルの配置が絶妙! これが高速サイン書きにつながります。
 
大沢後悔サイン本4.jpg
 
大沢いわく...「本の流れ、スタッフの手の動き、導線が最高だった」
作業にはエライ人も投入。部屋の奥からはエライ方の肖像画が見守る空間。
お手本となるようなサイン本作り現場だったようです。
皆さま、ありがとうございました。
(モモコグミカンパニーさん著『解散ノート』おススメです...ノリ)

宮部みゆき 公式ブログ

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テレビ朝日ドラマプレミアム「霊験お初~震える岩~」

24/5/02

テレビ朝日ドラマプレミアム『霊験お初~震える岩~』

5月4日(土曜)、21:00~22:54...放送です。(代理:ノリ)
 
『震える岩』のドラマ化企画をうかがったのが2年前(...もっとかな)、
主演に上白石萌音さんが決まり、相手役には京本大我さん、そして
次々とキャスティングか固まっていき...去年のGW前後に京都で撮影。
制作はテレビ朝日さんと東映さんですから、現場はもちろん太秦...
東映京都撮影所。(撮影見学に行きたかった~!)
その後VFXを組み合わせた編集を経て、ついにGWでの放送となりました。
 
この間、最初の情報解禁までは誰にも何も言えないのがもどかしく...
(映像化など二次使用企画、あらたなコンテンツをつくる場合、
 情報管理は徹底され、情報解禁までは我々も守秘義務があります)
「まだオフレコだけどね...」と、話したくって話したくって...(苦笑)
最近は情報も小出しですから...話せるようになってからも気をつかいます。
 
お初萌音400.jpg
 
 
<ドラマ化に寄せた宮部のコメント>
 
  駆け出しのころ、手探りで一生懸命に書きあげた懐かしい作品が、
  年月を経て、上白石萌音さんと京本大我さんという、今もっとも新鮮な
  パワーをお持ちの役者さんに演じていただくことで映像化されました。
  萌音さん、時代劇でも可愛い!
  お江戸の不思議ミステリーを、
  たくさんの視聴者の皆様に楽しんでいただけますよう願っております。
 
 宮部みゆき
 
ドラマの詳細は...
PR動画や、出演者さんのコメントなど...見どころ読みどころいっぱいです。
(主題歌は坂本冬美さんの「恋の予感」。素敵です!紅白の予感...ノリ)

京極夏彦 公式ブログ

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角度。

24/1/30

shineba_01.jpg
舞台『死ねばいいのに』を観てまいりました。舞台に10度の角度がついております。少し気を抜くと転げ落ちてしまいそうな角度です。
この日はアフタートークに京極も参加しました。

そして翌日。そごう美術館にて開催されている「水木しげる生誕100周年記念 水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~」の一環のイベントとして、神奈川大学みなとみらいキャンパスにて、京極の講演会がおこなわれました。
ku_20240130_02.jpg

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こちらも結構な角度。
京極の講演会でよくあるタイトルなように思うのですが、あまり聞いた事のない話を聴く事ができたように思います。
あっという間の90分でした。とても面白かったです。

ku_20240130_01.jpg
スクリーンに何か投影している会場の演台部分はどうしても暗くなってしまうのですよね。
幾度となく反省はしているのですが、次に活かせず反省中です。
マスクは欠かせませんが、ようやくこのようなオープンなイベントが戻ってきたように思います。

今年は全国各地に出向く予定です。
皆様よろしくお願いいたします(オーツカ・ハル)。

gundam_20240130.jpg
みなとみらい最高でした。

スタッフブログ

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企画から5年...舞台「死ねばいいのに」

24/2/07

先日無事に公演が終わった舞台「死ねばいいのに」。
小説「死ねばいいのに」を原作に...という二次使用企画の打診は、
書籍刊行以来、映像化や舞台化をはじめいろいろとありましたが、
今回ついに、初めてカタチになりました!
 
京極舞台死ねばアフター1.jpg
 
 
プロデューサーのM氏から舞台化の企画をいただいたのは2018年。
当時、じつは映画化の方が先行しておりまして...
実績ある映画制作会社からの企画はかなり実験的な演出要素を含み、
面白い映像になりそうな感じでした。しかし...
製作委員会の座組が決まらず、コロナ禍もあったりして、
進行は止まってしまいました。(また動き出すかもしれません!)
 
その間、舞台化の方は紆余曲折ありながらもM氏を中心に、
熱意が冷めることなく...実現に向けて画策しておられました。
最終的な公演内容が決まった時は、私もうれしかったですねえ。
と同時に...粘り強く、我慢強く奮闘された関係者の方々には、
感謝と尊敬の念しかございません。
 
会場は「紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA」。
立派なホールです。そしてその舞台は何と...傾き10度に設営!
 
京極舞台死ねばアフター2.jpg
 
 
開場・入場した際、この舞台設定を見ただけで...不思議な空間、
なんだか不安定な精神状態を連想させ、上演に期待が高まります。
いよいよ開演。
新木さん健也...登場した瞬間、スッと世界観に入ってきました。
世界観を一瞬で創ったと言うべきか...。
「ああ、健也だぁ!」
「そろそろ言うぞ。アレ言うぞ...」(苦笑)
あとはもう、ラストまで見入りましたね~。
この難しい原作小説を2時間弱の舞台に落とし込まれた、
脚本・演出のシライケイタさん...お見事でした。
傾いた舞台で熱演されたキャストの皆さんもブラボーです。
 
終演後、京極も参加したアフタートークは当然その舞台上で。
 
京極舞台死ねばアフター3.jpg
 
傾斜、足元の心配をよそに、話は盛りあがりました。
もしかしたら...
原作小説執筆依頼の際、担当編集者さんがある楽曲を京極に聴かせ、
作品のイメージを提案されたという曲のタイトルが明かされるか...!?
と期待したんですけど、発表とはなりませんでしたね。
それはまた、同小説が別のカタチでコンテンツ化された際のお楽しみ、
...ということで。
 
 
舞台袖のモニターには、同時に2画面が映っていました。
 
京極舞台死ねばアフター4.jpg
 
何度も言いますが(書きますが)、すごい斜度です。
 
京極舞台死ねばアフター5.jpg
 
(この奥行きに対する傾斜10度、ヤバさ限界ですよ...ノリ)