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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ ▼アンケートから 

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ 

◆オニのように仕事に追いまくられていた京極厨子王も、やっと今週
たったの4日間だけ夏休みがとれたらしい・・・。

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆最新"民宿おおさわ"事情
別荘で民宿のオヤジをやってまぁーす。
前半の宿泊客は10人程度。ちょっと寂しいぐらい…。
後半は20人を超える混雑が続きそうだけどね。
今回はレシピも作ってあるので食事は充実してるぞっ!
ちなみに、豊漁で安くなっていたから「伊勢海老づくし」なんてのも
やったし…。
ゴルフに関しては…涼しい天気をいいことに、昼飯抜きの1.5ラウンド
ぶっ通しプレーを敢行。スコアもまずまず。
後半に予定しているミニコンペでは“かっぱぎ”…かな。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆北海道こぼれ話
行きの飛行機は、7月23日11時発の札幌行きでした。
23日といえば、オールスター戦の移動日。ということで、幸運なことに
オールスターに出場している選手が何人か、同じ飛行機に乗ってきました。
ジャイアンツの松井選手、ロッテの黒木選手、ヤクルトの古田捕手、
近鉄の中村選手、オリックスの田口選手。みんなやっぱり背が高い。
でも、古田捕手とか田口選手とか、スラッとしてて顔が小さくて、どっちかと
いうと男性モデルみたいにも見えましたね。特に田口選手なんて、最初は
芸能人かと思いました。
着陸前に機内で流れるストレッチ体操のビデオ(いわゆるエコノミークラス
症候群を防ぐためのものですね)を見ながらストレッチをしていたら、前の
席の姪がクスクス笑ってる。
後で「どしたの?」と訊いたら、「ジョニー黒木がおばちゃんの後ろの席で
同じようにストレッチしてて、なんか可笑しかった」ということでありました。

◆何故にミヤベはゲーム女になったか(その4)
前々回、パソコンで『アローン・イン・ザ・ダーク』をやりました・・・・・・
というところまで行き着いたわけですが、次はいよいよPSを買うかと
いうと、まだ買わない。
というのは、PSの前に、いわゆる次世代機として最初にミヤベが買った
のは、3DOだったからなのですね。
3DO。パナソニックのね。今ではご存じない方も多いでしょうね。
造って売ってたんですよ、松下さんが、そういうゲーム機をね。
「水戸黄門」の合間に、「3DOリアルの迫力のゲーム画面!」とかいう
コマーシャルが流れていた時期もあったんです。
『ショックウェーブ』という、ハリウッドの俳優が出演している実写の
シューティング・アクション・ゲームなんかが目玉ソフトだったんですよ。
あくまで自称の「目玉」であって、キラーソフトではなかったんです
けどもね。

なんでそんなゲーム機を、ミヤベは買ってしまったのか??
今では謎ですが、当時は一応、「理由」がありました。
パソコンではまったその『アローン〜』が、次世代機では3DOで出るよ
という情報があったからなんです。
キーボード操作ではなくて、コントローラーで『アローン〜』をやりた
かったから、飛びついてしまったんです。
でも結局、3DOでは『アローン〜』はやりませんでした。
やったゲームは3つだけ。

ひとつは『アウター・ワールド』という洋ゲー。
アドベンチャーですが、激ムズ。興味のある方はスーファミ版が中古で
出ているのでお試しあれ。
ミヤベ自身、どうしてクリアできたのかわかりません。奇跡。
でも、それほどの奇跡と艱難辛苦の末にたどりついたエンディングがねえ、
音をたてて腰が砕けるようなシロモノで。

もうひとつは『ドクター・ハウザー』というアドベンチャー。
これを創ったソフトメーカーが、後年PSの『オーバーブラッド』を創るの
ですが、テイストとしては似たところのあるゲームです。
けっこう無気味で、引っ張るストーリーでした。

で、3つめが『Dの食卓』。3DOに心が動いたのは、この『D食』も
ひとつの要因でした。グラフィックは、この当時では本当に頭ふたつ分
くらい飛び抜けて美しかったです。
後にPSで「Dの食卓 コンプリート・グラフィックス」が出たときも、映像は
3DOでも遜色なかったなぁと感じましたから、ハードとしての性能(少なく
ともポリゴンの画像を再生する能力)は、そんなに悪い機械じゃなかった
のかもしれないですね。
3DO版とPS版、両方の『Dの食卓』をプレイした方は、冒頭の部分が
ちょこっと違っているのを発見して、喜んだりしませんでしたか?
ローラさんも、あのころがいちばん綺麗だったなぁ、なんて思うのは、
単なる懐古趣味かしらん。

※「何故にミヤベはゲーム女になったか」その1〜その3の掲載号
  その1 → バックナンバー第10号
  その2 → バックナンバー第12号
  その3 → バックナンバー第18号

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆いよいよ。
「妖怪会議&怪談之怪」が明後日まで差し迫ってき他という段階で、
ようやく打ち合わせ。
例年打ち合わせナシなんで、ナシより少しはマシだぞと。
で、ぞろぞろ人が。「ダ・ヴィンチ」の巫女体質副編集長K嬢、『新耳袋』
担当の手弱女のような男性タンビさんなどメディアファクトリー軍団。
それから司会の東さんに新耳の木原さん。怖い人々。

でもってまず怪談之怪。
今回は初の試み「朗読」を入れるタイミングやら、暴走しがちなメンバー
(話し出すと止まらなくなるナカヤマさん、どーしてもつっこみたい私、
つっこまれると嬉しかったりする芸人体質のキハラさん……って全員
じゃないか)を食い止める方策、ゲストの三輪ひとみさんからどうやって
話を聞き出すのかなどなど問題山積。
どーのこーの言ってるうちに謎の職人登場。
本格ミステリ大賞のトロフィー制作の際の相棒なんですが、今回は妖怪
協会の巨大な旗を作成。それが出来上がってきたわけでして……
で、でかい。吹き抜けの二階から下げてもまだ余る。長さ5メートル。
でけえでけえと言っていると角川書店のT嬢到着。
でもってやがてゴジラのような足音が……。
多田克己出現。で、オブザーバーの村上健司、風邪を押しての登場。
そこで怪談モードは一気に妖怪馬鹿モードに。
で、肝心の邪悪な『怪』編集長Gが来ない。日本中飛び回ってる忙しい
男を責任者にするというのもどうか。荒俣さん、小松さん、水木御大との
調整をしているのはGさんだけなので話が進まないぞと思っていると
音楽担当のwann recordingsマスヤマが会場で売る新譜を持って現れる。
我が家てんやわんやだ!

でもって共に多忙なメディアファクトリーと角川書店はまともにすりあわせを
する時間がなかったようで、別室に編集者だけ集まって編集会議を始める
し、怪談・妖怪・職人・音楽混合チームがそれぞれ訳のわからない打ち
合わせを始めるし。
我が家はいったい何なんだ(笑)。ここは俺の家だぞお。
でもってDVD「怪 陰陽師安倍晴明」の見本版を持ってようやくGさん襲来。
そういえばこれをチェックしなきゃならん。
チェックしつつ妖怪会議打ち合わせ。
いろいろ詰めていくと今年は司会が大変そうだと気がつきますね。
他人事のようにあーだこーだ言って、気がつけばそれは「俺がやるん
じゃん」って話。
で、DVDの方も当然修正箇所が出るわけですが、直してる時間なんか
ないぞ、ということでその場でスタッフSに修正させる。
同時進行でFISCOの方でパッケージを作ってるからもう大回転。
『鉄鼠』のゲラも出てるし。
で、やれやれと思っているとT嬢がテロップの誤字を発見。
うっきい(パーマン2号)。すったもんだでとにかくDVDは終了。
ドタバタが終わってみんな帰ったのは午前三時だ。
それから「アスキー」だよ〜ん。

◆で、本番。
両方出るのは僕だけなので、僕だけリハーサルも2回なんだね。
三輪さんは可憐に女優でした。まあ横に中山市朗さんや木原浩勝さんが
いたせいで余計に可憐に見えた、つうのはあるかもしらんが。
朗読をしてくださる栗田ひづるさんは「巷説百物語」の朗読会でおぎん
姐さんを演じた方でした。



こいつは楽屋風景だ


和気あいあい


右から栗田さん、三輪さん、東さん、私。
手前が新耳コンビ、ダ・ヴィンチK嬢。



そして水木先生が到着。



こいつは祖父江慎デザインの卒塔婆型パンフレットを見て驚く水木先生


びっくりその1


びっくりその2



で、問題は妖怪会議のリハーサル。
水木先生に周囲の声が聞こえない。
荒俣さんや小松さんが何度呼びかけても返事なし。うおおお、困ったぞ。
で、見切り発車ですわ。
どうしようかと思った私は。



そしていよいよ妖怪会議開演


旗の巨大さがよくわかります


多田克己の椅子がちょっとスゴイ。



なんとか切り抜けました。
いや、つっこんだ話をすると「わからない」と言われ、平易な話で抑えると
「物足りない」と言われるんですよ、あの手のものは。
聞く人によって「勉強になったがつまらない」「面白かったが中味がない」の
いずれかに偏るし。
荒俣、小松両先生も奮闘してくださいまして、水木先生のスイッチも入った
ので、楽しい会にはなったかな、と思いますが。
つたない司会にご協力いただき、本当にありがとうございました。
続いて「電車」ライブ。
大槻ケンヂさん、お忙しい中ありがとうございました。



しかしその間も出演者は忙しい。
そう、サイン攻め・・・


せっせ



荒俣先生新刊100冊ご苦労様でした。
ちなみに『どすこい(仮)』のサインは全部ヴァージョンが違います。


こちらは楽屋に遊びに来た安寿姫。
手前右側は岩井志麻子お姉さま。


安寿と厨子王



休む間もなく怪談之怪の開演。


怪談之怪



朗読は大成功でしたね。ただ、入りのタイミングが上手くとれなくて
東さんは四苦八苦されたかも。
いやあわかります、司会の辛さ。しかし中山・木原両氏のお話も
まんべんなく入ったし、つっこみもほどほどにしてみたので(笑)、まあ
何とかなったかなと(本当か)。
ラストもいつもと少し違えてちょいと怖い締めにしてみたんですが……
いらした方々はいかがでしたでしょうか。
東さん、木原さん、中山さん、ご苦労様でした。三輪さ
んもお疲れさまでした。
まあ、いろいろありましたが今年もこれで終了。
とりあえずイヴェントとしては大成功だったようです。
キャスト、スタッフのみなさん、お疲れさまでした。
ご来場戴いたみなさん、ありがとうございました。

◆打ち上げ。
平山夢明さん、福澤徹三さん、秋里光彦さんのホラー作家三人衆やら、
映像版「怪」監督の酒井さんやら、妖怪文人の化野燐さんやら、大滝秀治
仲間の渡辺亮さん(パーカッショニスト)やら、講談社ノベルスデビューした
三津田信三さんやら、多彩な顔ぶれで楽しゅうございました。
皆さん本当におつかれさんま。
ただwannのマスヤマ、去年に引き続き調子載りすぎ。
青木(仮名)ですら引いていたんだからただごとではない(ちなみに妖怪
馬鹿に登場した青木(仮名)という人の実在説が流れていますが、彼は
実在する架空の人物です)。
ああいうときにこそC塚さん(これも実在する架空の人物)は本領発揮して
暴れること。馬鹿を甘やかしてはいかんです。
安寿姫や大極宮のN君、Sさんもお疲れさんでございました。
で……悪夢のような夏の1日は怒濤のように去っていったのでした。
そして仕事の日々へ……。

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■まるひの秘書ヒショバナシ

大沢と京極、三人の作家のうちふたりが夏休みをとって不在の今週、
オフィスもとってもヒマでした・・・なーんて書いてみたいっすよ!(;;)
千葉で民宿のオヤジやってるとか、温泉に浸かってノンビリしてるとか、
そんなこと世間の(というか業界の)皆さまの知ったこっちゃないわけで、
本人がいなくても仕事の依頼はしっかり来るのですな。
まあでも作家が不在だからって、私が勝手に判断して、仕事受けたり
断ったりするわけではありませんのでね。返事を「本人が戻ってからー」と
先延ばしにできるぶん、手間がひとつ減ってラクなのかな。
いや、そのぶん休み明けがタイヘンなのか・・・ふぅ。

三人の中で唯一稼働中のはずのミヤベも、お盆休み前の連載しめきり
前倒し進行を無事に乗り切ったせいか、今週はダレまくっていた模様。
オフィスも今週末から来週にかけて夏休みに入るんで、さっき最終確認の
電話したんですけどね、受話器の向こうで「エヘヘ〜」なんて、ミヤベったら
舌出してましたよ。やっぱりねー。
いえね、そういうのは本人から聞かなくても、なんとなくわかるんですよ。
夕方に送った報告書の返事が、その日のうちではなく翌日に来る。
出かける用事も入ってないのに、仕事場にいない。(担当編集者から
「ミヤベさん連絡つかないけど、どこ行ったんですかあ?」なんて問い
合わせが来たりするです)
ははあん、こりゃ早めに仕事場引き上げて、家帰ってFF10でもやってる
のかな、ククク・・・って。
ま、こんなことが許されるのは、ほんのつかのまですからねえ。
今のうちに思いっきり「ダレ溜め」してほしいもんです、はい。

というわけで、私もダレて参りま〜す。(特別企画はもう出来ているのか?
と問われたら・・・笑ってごまかすまるひ)

【追記】
先週はサボった上に更新も遅れて、しかも「スタッフ急病のため」なんつー
言い訳もチラっと載せてしまったため、かえって要らぬご心配をおかけして
してしまいました。アンケートで私の安否を気づかってくださった方もいら
して、恐縮のきわみであります。ありがとうございます。ぺこ。
たいしたことはないのですが(ホント)、来月に入ったら私、ちょこっとだけ
お休みをいただきます。下の更新予定にある「スタッフの事情」というのは、
ぢつは「私の事情」なわけで・・・。(大汗)
それでも、なるべく更新回数が減らないで済むように、夏休み明けに
ノリノリ君、S氏と対策を練りますです。
もしかしたら、9月も1回ぐらい「週刊大極宮」をお休みさせていただく
かもしれませんが・・・、もしくは「週刊」ではなく、少し間があく可能性も
ありますが・・・。(このあたりはまだ決まっていません)
ほんの一時的なものですし、これを機に私がいなくても更新が出来る
体制を整えていきますので、どうかご了承くださいませ。ぺこぺこ。
(私がいなくなるわけじゃありませんよっ! ちゃんと戻ってきまっす!)

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■編集者Sのウラ情報

明日(8日)から大沢氏の勝浦の別荘へ。別荘で優雅にゴルフに釣り、
と思っているあなた、それは大きな間違いです。だって大沢氏の友人や
担当編集者が多いときで20人以上集まるんですぜ。
その平均年齢たるや40ン歳。ただのむさ苦しいオヤジの集まりでっせ。
想像するだけでもおぞましいよね。
はたから見たら気持ちの悪い集団だろうね。
大沢氏は一日中厨房にこもりっぱなしだし、酒瓶抱えて死んでる酔っぱ
らいのオヤジはいるし、一日中漫画を読んでるやつもいる。
直木賞作家と日本を代表する大手出版社のエリート文芸編集者(だって
みんな部長とか編集長とかの役職者なんだよ)の、作品や社内では
みられない一面が楽しいっちゃ楽しい。
こういった混沌と熱気の中から傑作は生まれるのかもしれない。
ってフォローになってるかい。
というわけでこのあと原稿を何本かメールして仕事を終わらせるぞ。
みなさんも楽しい夏休みを。(S)

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■ノリノリ編集後記

運動不足になりがちな作家さんと違い、炎天下でも野球などをしている
僕は、スポーツジムにも通っている。
そこで、ルームランナーやエアロバイクを続けていると、ランナーズハイ
の状態になることがある。
そんな時、ついつい口ずさんでしまう曲やメロディーがあるのだが…。
(人間なら誰しもあるよねぇ?)
ちょっと前までは「ハシャイじゃってよいのかな〜♪」だったけど、最近は
「チュッチュッチュチュチュ サマーパーティー〜♪」なのだっ!
有線でかかっていたりするとノリノリ…。
だから、鏡は見ないようにしています。(ニヤけてそうで…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆すみません、ブラウザってなんの事かわかりません。
このサイトをご覧になれるのなら、知らなくてもモンダイないっす!(まるひ)

◆HPの中身についてなんですけど、特別企画のバックナンバーも
読めたらいいなーと思います。
えっと、まだ「特別企画」にバックナンバーは存在しません〜。今載っているのが
ワン・アンド・オンリーでっす。来週、第2回をアップする予定ですが、その際には
ちゃんと第1回にも飛べるようにしますです。(まるひ)


◆宮部さんの「FF10」に関すること、中2の娘に思わず確認して
しまいました。かなり面白かった…ようで、娘も(⌒ー⌒) ニヤリと
してました。
ミヤベは、お母様より娘さんとのほうが話が合うかもですねー。わはは。(まるひ)

◆宮部さんに親子(父65才、娘37才・未婚)ではまってます。おかげで
親子の会話が増えました。
生宮部さんのコメントが読めて、感動しました!
父娘でミヤベ談義! いいですね〜。(まるひ)

◆なんか凄い地味ですね。
作家たちが派手なので(謎)、サイトは地味めに抑えておりますぅ〜(ナンノコッチャ)。
(まるひ)

◆バナーの大極宮のロゴですが、バナーのサイズは200×40ピクセルか
88×31ピクセルが一応一般的とされているみたいですので、これに
合わせて頂けると嬉しいです。
そ、そうだったんですか・・・知らなかった・・・(汗)。私自身が、バナーというものに
無関心(というか実は嫌い)なので、すごくテキトーしてました。すみません。
そのうち(いつだ!!!)直しておきますぅ〜。(まるひ)


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