第22号へ 第23号 2001.8.3 第24号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ ▼アンケートから 

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ 

◆週末からたっぷりと夏休みをとって別荘に出かけた大沢。休み中は
 大勢の来客をもてなす"民宿のオヤジ"と化すそうな。
 しかもこのオヤジ、あらかじめ日替わりメニュー表を作成して持参する
 ほどの意気込みを見せているらしい。
 今シーズン"民宿おおさわ"を訪れる客は、イイ思いができる・・・・・・
 のか???

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆ノベルス版『夢の島』(双葉社)
発売されました。
タイトルがでかいぞっ! 背表紙も…目立つ。

◆またまた…ボヤキ
夏休みを取るために、書き貯めの日々。
ヒィヒィハァハァ…。
…こんな状態ばっかりだな。

◆最後は体力勝負!
続けているぞ、ウォーキング。だから夏バテもしない。
手書き派は体力勝負だ。

◆そんな中…落語鑑賞
大沢オフィス全員で、小朝さんの独演会を観にいった。
有楽町マリオンの朝日ホールは満席。さすが人気者。
テレビとかではできないネタもあり、ライブ独特の面白さが
味わえた。ナマの高座は違うものだねぇ。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆北海道で"食いだおれ"!?
カニをはじめ…とにかくいろいろ食べました。
ラーメン屋も五軒行ったし…。
アイスの美味しい「雪印パーラー」にも、3回足を運びました。
大沢さんがダイエットに取り組んでいる最中、ワタシは…。

◆北海道で"初体験"!?
温泉にも毎日つかりました。なにしろ美人の湯だったので!
ついでに、その中にあったエステも体験。
アロマオイルで夢ごごち…でしたよ。

◆今週のゲーム女のひと言
というわけで、夏休みをもらって北海道へ行っていたので、丸5日間
コントローラーに触りませんでした。
こんなことは何年ぶりだろう……?
3年前にインフルエンザでダウンしたとき以来のような気がします。
そんな次第なので、「FF10」もまだまだ。ミヘン街道とキノコ岩周辺で
チョコボに乗ったり降りたりしながらスフィア稼ぎをしています
("こだまの指輪"はもらえたけれど、チョコボ・イーターは下に落とす
ことができずに倒しちゃったです)。
スフィア板によるキャラの成長システム、呑み込めるまではちょっと
「?」でした。ヘンな方向へ進んじゃったりしてね。
でも、わかってみれば簡単ですね。HPがいっぺんに200もアップ
したりするので、ちょっとビックリしましたが。
グラフィックはまことにまことに美しい。特に、ビサイド村から最初に
連絡船に乗って、甲板の上で"シン"の背びれとバトルするときは、
本当に海の上にいるみたいで、今にも水しぶきが飛んできそうな
気がしました。

ところで……アーロンと再会して彼がガードとして本格的に仲間に
なるとき、気になるセリフを吐きますな。"シン"の正体についてね。
あれはまあ……充分に予想できる展開ではありましたが、主人公に
とっては大変な衝撃の事実でしょ?
でもその後、ミヘン街道あたりまでの段階では、主人公がその件で
さらにアーロンを問いつめるという場面がないのが、ミステリー書き
としては少々不満ですね。
ふつう、もっと突っ込んで知りたくなりませんかね。
「どうして○○が"シン"になってしまったのか」と。
まあ、主人公は、アーロンが「俺についてくれば真実を教えてやる」と
言ったのを、素直に信じているのでしょうな。

今までの10時間くらいのプレイ時間内でいちばんビックリしたのは、
意地悪な召還士ドナの、あの衣装!
あんな格好で町を歩き回るというのは……犯罪ぢゃない??

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆"小朝の夏の独演会スペシャル『未来への扉』"
へ行ってまいりました。
この間書かせていただいた『死神』の上演でございますよ。
行きましたとも。しかも大沢オフィスご一行様で。
安寿と厨子王と山椒太夫とまるひ嬢とN君。
選挙前日の有楽町ですからね(だから何って話ですが)。
会場の受付では、お祝いにお贈りした花が"帯"締めてるし。



"帯"締めてる花

「和風」と頼んだらこんなふうに・・・



演目は三つ。上方もののアレンジに古典をたっぷり聞いた後
『死神』はトリ。
小朝師匠の手にかかり、ちょっとイイ話で(涙ぐむ方もいらしたとか…)
元気も出る感じ。出囃子は「明日があるさ」(笑)。
ゲストの、ペペ桜井さんも、私的にはハマりましたね。堪能しました。


堪能!



高座を終えられた小朝師匠と

ヘアスタイルがキュートな小朝師匠



終演後、大沢太夫行きつけの中華料理店へ。
なんでも"チャーハン茶漬け"が名物だとか…。
で、N君とふたりで「茶漬けならチャーしなくていいじゃん」と、
三村風ツッコミをいれる。ところが食べてみるとうまい。
「チャーしなきゃダメじゃん」と、いうのが大沢オフィスの統一見解。


仕切る山椒大夫



「炒(チャー)しなきゃダメじゃん」のチャーハン茶漬け
(食べかけ)

本日のメイン


ちなみに、これは懸案の「中華三昧」ではないです。

◆DVD『怪・陰陽師安倍晴明』
も佳境なのだった。
DVD本体の編集が終わり、オーサリング中。
あとはくっついてる「怪別冊」の中味ね。これも大変。
あ、ラベルとかパッケージもやるんかい。ビデオもあるんかい。
え? おまけトラックの静止画像も全部作るの?
僕の商売は何よ。

◆『文庫版 鉄鼠の檻』(講談社)
のゲラをチェック中。
誰が書いたんだか知らんが長いぞ。1350ページって何よ。

前回お知らせしたように、本の厚さが製本技術の限界を越えてしまうと
思われたので、いちどは紙質を学術文庫仕様に変更と決まっていたの
ですが…。その後の調査で、学術文庫仕様だと厚さは5センチ、通常の
ものだと5.4センチになることが判明。その差4ミリ。
そこで、製本技術者三の職人魂が奮い立った(プロジェクトX風)。
これならいける! と、通常仕様でチャレンジ決定……だそうです。
すごい。僕ぁそういう職人が好きだ。
いやあ、本は小説家が作るものじゃありませんな。
編集者、出版社、校閲者、装幀家、製本所に印刷所、などなどなどなど、
みんなで力を合わせて作るもんなんですよ。
些細なところにも多くの人の意地や涙や努力や工夫がたっぷりと染み
込んでいるんですねえ(中島みゆきの主題歌はこの辺で流れるのか)。
本はいいぞォ、ああ本はいい。いい(←自分の世界に入っている)。
だから私は、どんな本でも高いとか持ちにくいとか文句は言いません。
大勢の愛の結晶なんですから売ったり捨てたりもできませんッ!
(↑別にみんなそうであれと強要してるわけじゃないです。誤解のなき
よう……汗。私が特殊なのかも)

しかし、5.4センチは親本より厚いですよ。うわあ……
(とかいいつつ絶句)。
ポケットにも懐にも入るまい。
入れたカバンも傷むだろうし、ブックカバーも巻けないかもな。
それに、背表紙が寂しいですよ。
タイトルの両脇に2センチも空き地がある(笑)。
広告でもいれようかほんと。

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■まるひの秘書ヒショバナシ

今週はお休みさせていただきます。
更新が遅れまして申し訳ございません。ぺこ。

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■編集者Sのウラ情報

今週は某大物作家の会で熱海へ。
キャリアの長い大物だけに参加出版社数24社、総勢70名弱という
盛大なものだった。主立った文芸畑編集者が参集しただけに、同じ
夜、都内では推理作家協会の懇親会が同時開催されており、その
出席者数が話題になったほどだった。
文芸畑の編集者同士はこういった作家主催の会や各種団体、文学賞の
授賞式といった機会で顔を合わすことが多く、ほとんどが顔見知りで、
社内の他部署のものより頻繁に顔を合わすことが多かったりする。
これは雑誌や漫画の編集者にはないことである。
それだけに商売敵といった意識は薄いようだ。みんなで作家を盛り立て
よう、売れっ子にして業界を発展させようという意識でいる。
それでも作家の隠れた才能を引き出すのは個々の編集者の熱意で
あり才能である。やっぱり担当した作品がいろんな意味で一番であって
欲しいんね。水面下じゃ大変なのよ。(S)

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■ノリノリ編集後記

京極さんの健康を気遣うメールが殺到しております。
僕も電話でしか話していなかったので心配していましたが、先日の
落語で会ったときには何とか大丈夫そうでした。
顔色も悪くないし、妖怪にもたかられていませんでしたよ。
ただ…椅子に座りっぱなしで「エコノミークラス症候群」にならない
ように!と、注意をしておきました。(ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆御三方の作品が出来上がるまで(発想、構成、取材など)の
奮闘ぶりなどを知りたいのですが、コンテンツにしていただけ
ないでしょうか…?
もの凄く奮闘しているはずですが、その辺の話はなかなかしてくれません。
しかし、Q&Aのコーナーで少しづつ明らかになるかもしれませんよ…。(ノリ)

◆特別企画を読んで思ったんですが、作家のお三方って
ちょっと年取ったドリカムみたいですよね。男性二人が女性の
才能に惚れてるあたりなんてとくに…。
なるほど…。でも、三人ともボーカル志望だからなぁ。(ノリ)


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