週刊大極宮

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- 第498号 -

2011/6/24

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

ただいま訪問中

 東北書店ツアー中の大夫のバッグには食べさしのいかせんべいが……。

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

松本清張賞

 先週の金曜日、選考委員として関わるのは今回が最後となる松本清張賞の贈呈式に行ってまいりました。
 受賞作は青山文平さんの『白樫の樹の下で』。
 この授賞式は大宅壮一ノンフィクション賞と合わせて行われるので、控室でそちらの選考委員の西木正明さんと久しぶりに会い、つい最近、西木さんが某国のとあるホテルでK方先生とばったり遭遇した話などでひとしきり談笑しました。
 贈呈式の後は何人かと連れ立って焼き鳥屋で腹ごしらえをして、受賞者の二次会に合流。
 その二次会が終わり、さあ六本木に移動するかとなったとき…たまたま二次会の会場が銀座のタクシー乗り場の正面だったこともあり、なにも考えずにB社のB嬢などとタクシーにさっと乗り込みました。
 そして「六本木へお願いします」と告げてタクシーが走り出した瞬間…気づいたのです。
 選考委員であるオイラには送迎のハイヤーが付いていました。運転手さんを帝国ホテルに待たせたままです。
 焼き鳥屋で一杯、二次会で一杯とやっているうちに…すっかり頭の中からハイヤーのことが消え、タクシーに乗ってしまったというわけ。
 タクシーの中から慌ててハイヤーの運転手さんに電話をし、「今日はここで結構ですので帰ってください」と告げました。間抜けですねぇ。
 しかも一緒にいたB嬢はハイヤーを用意したB社の編集者…。なんで気付かないんだとふたりで顔を見合わせ苦笑いです。
 こういう文学賞のときには何度もハイヤーで送迎をしてもらっているけれど、こんな間抜けをしたのは初めてで…なんだかなあという感じでありました。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

 今週もお休みさせていただきます。

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎今週のTGC◎

 平山夢明さんがとことん平山夢明であることを天下に知らしめるラジオTOKYO FMの「東京ガベージコレクション」。
 先週のどんづまり放送で明らかになりましたが、K西・H島ほかスタッフ一同が日ごろの恨みを晴らさんとばかりにどっきりを仕掛けたのでありました。
 はい、収録中のブースに突然鮫が現れるという、「プールにジョーズ」みたいなミッションでありまして。まあ、僕はいつもどおりにしていただけですが。
 ええと、その時のお題は父の日だったわけです。
 いつもいつも適当な話をぶんまわしているだけのように聞こえますが(実際そうですが)、一応スタッフは「ヒラヤマ先生、コンナ話ヲシテクダサヒ」と紙に書いてはくれているわけで。健気ですね。で、ぼくはもちろんミッションを知らされていたわけですが(知らなかったのは実に平山さん一人だけ)、当然、ミッションを成功させるには何かあることを気取られてはいけないわけですね。向かい側に座って面を突き合わせている僕が誰より気をつけなくてはいけないわけです。こういう場合は、「そんなミッションはない」と自らを騙すのが一番です。僕はその前の収録で使徒の襲来に合わせて時間を調整し、それがなった段階ですべてを忘れてマジで父の日の話をふったわけですね。ええ、まるで何もない、普通の収録であるかのように。
 で。一分もしないうちに。
 シャーーーーク!
 大沢在昌先生が録音ブースの扉を開けた時の平山夢明先生のお顔を、僕は全世界に配信したい気分です。ま、ぼくしか見てない訳で。
 瞳孔は開く眼は泳ぐ、脂汗は垂らす頬は攣る、首は据わらなくなる動悸は高まる、言語不明瞭意味不明、愛想笑いに言い逃れ、あの、あの平山夢明があははははは。
 以降、山椒大夫の説教大会。説諭コーナー。道徳の時間。拷問ショー。僕は普通にしてただけですが。締め切り守れとか小説書けとか、当たり前のことをおっしゃっただけですから大沢さん。
 平山さん、2キロ痩せたそうですわっはっは。で、一度帰られたんです。大沢さん。できたばかりの『新宿鮫X 絆回廊』(光文社)にサインしなきゃあならんかったわけで。
 で、頻尿の平山さん、トイレに駆け込み「血尿が出たぞバカッ」とか言いながら出て来て、「K西コロス」とかすごんでいたらば。
 大沢さんがひょっこり戻って来て「後三十分くらいあるからさ、もう一本録ろうか」という運びに。
 ジェットコースター降りたら、降車場がフライングカーペットだったようなもので。
 で、その模様が今週末に放送されます。
 ワルイのはK西くんですからね。

 大沢が

 そんなTGCの収録がありました。
 今回のゲストは書評家の東えりかさん。
 東さんとはもうかなり長いおつきあいになるのですが、こういうオシゴトを御一緒にさせていただくのは初めてな気が(以前、「怪ラヂヲ」の替え歌コーナーに歌手としておいでいただいたことはありましたが)。新しく立ち上げられる「TOKYO HONZ」という本を愛で本を広めるプロジェクトのお話などを。

 ギャラリーが

 今週のゲストは

 そんな平山さんとの対談が収録された『怪談実話系6』(MF文庫ダ・ヴィンチ)が発売されました。道尾秀介くんも怪談初参加。

 で、平山さんもまじめに働き出した模様ですので(本人申告)、僕も働きます。

編集者Sのウラ情報

復興の一歩

 この週末、大夫が東北の書店さんを訪問しています。時間と交通の関係上、都市部に限定されてしまうのですが。この震災で書店さんも被災されています。がんばって営業を再開された書店さんには以前にもまして多くのお客さんで賑わっていると聞きます。書店さんが復興の大きな力になってくれると信じています。書店員のみなさん、よろしくお願いします。
 さてイベント情報でもお知らせしていますが。7月16日、大夫と林真理子さんのトークショーが開催されます。どんなやり取りが交されるか、興味のあるかたはお越しください。

まるひの秘書ヒショバナシ報

まるひの秘書ヒショバナシ

 今週はお休みさせていただきます。

ノリノリ編集後記

コミックリュウ

 休刊だそうです。毎月届いていた雑誌がなくなってしまうのは寂しいもの。
 ただし、あくまでも休刊で12月にはリニューアルして再開するとのこと。
 マンガ雑誌って1本だけでも楽しみにしている連載があると気になりますからね。まあ、ほんとに1本だけだと買わずに立ち読みで済ませますが…。
 リニューアル号、待ってます!
(事務所の近くでザッケローニとすれ違いテンションアップ…ノリ)

アンケートから

今週の鮫

◆新宿鮫の最新刊絆回廊を読んでいます。(読み終えてから感想を送ろうと思いましたが…)私はここ一年で新宿鮫から、狼花シリーズ全部を読み終え最新刊の「絆回廊」に至ります。毎回毎回面白いです。本当に♪思わすクスッと笑ってしまう個所や、鮫島さんと晶ちゃんの恋愛も気になります。
 私は東京に詳しくないので地名に振り仮名が振ってあるのもすごく助かっています。応援しています♪最後まで目が離せない!!

 読み終わったらまた感想をおくってくださいね。

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