作家ブログ

大沢在昌 公式ブログ

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ロイヤルアングラ―賞受賞者(2013年)!

24/3/28

ブログの更新が滞り、前のブログ...

防波堤から釣竿を出している写真が長く続いてしまいました。(代理:ノリ)
 
さすがにこの冬場は寒いので、釣りに行ったとは聞いておりませんが...
そもそも大沢さんは釣りに関して、偉大なる方なのです。
この素敵なトロフィーをご覧ください。
 
大沢ロイアン1.jpg
 
2013年、社団法人「日本釣用品工業会」から、
"ロイヤルアングラ―"として表彰されているのですよ。
 
感謝状もいただいております。
 
大沢ロイアン2.jpg
 
そこには...
 
 あなたは「フィッシング」をこよなく愛し
 釣り人として「フィッシング」の楽しさを
 広めその地位向上に貢献されたことは
 当工業会が推進している「新たなファンの
 開拓」の趣旨に合致しその功績は顕著で
 あります
 依って「ロイヤルアングラー」として表彰し
 記念品を贈呈し深甚なる感謝の意を表します
 
...とあります。
 
トロフィーにあるようなカジキマグロを釣ったりしたことはないです。(...たぶん)
20年近く一緒に堤防や磯場、船から釣りをしましたが、
「おっ!」という釣果は年に一度あるかないか...でした。
私(ノリ)は、早起きもつらいし、さすがに飽きてしまい釣りはやめましたが、
大沢さんは「ロイヤルアングラー」として、今も大物を狙って釣りに行かれています。
感謝状にある..."「フィッシング」をこよなく愛し"、そのものです。
表彰当時も、そのことを評価してのことでしょう。
 
でも、そろそろ大きな魚の写真をこのブログに載せたいですね。
作家活動45周年の年に、45センチオーバーの魚を...。
(釣りに同行する編集者の方々、リサーチをしっかりとお願いします...ノリ)

宮部みゆき 公式ブログ

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追悼...イ・ソンギュンさん

24/3/22

宮部の小説「火車」を原作とした韓国映画、
『火車  HELPLESS』にも出演してくださった
俳優イ・ソンギュンさんが昨年末に亡くなられました。
ただただ悲しいニュースに...呆然としました(代理:ノリ)
 
韓国映画『火車  HELPLESS』は...2012年、韓国で公開。
観客動員200万人を超えるヒットとなり、
宮部はもちろん我々スタッフも、現地の興行ランキングに一喜一憂。
当時はその成功をよろこび、盛りあがりました。
 
韓国で公開されたときのポスター。
今も事務所に飾ってあります。
 
火車イさん1.jpg
 
脚本も担当されたピョン・ヨンジュ監督が劇場公開前、
編集が終わったばかりの映像に日本語字幕を入れたDVDと一緒に
ソウルから弾丸ツアーで自ら届けてくださったものです。
映画もポスターも、真っ先に宮部先生に見てもらいたいと...。
20数回直した脚本、撮影もこだわりぬき...苦労に苦労を重ね、
スタッフ、キャスト、関係者はがんばりましたと監督は語られました。
納得できた完成作品を宮部に手渡し、ホッとされた監督を見て、
私も胸が熱くなったのを覚えています。
 
すでに韓国映画にハマっていた私はすぐに預かったDVDを観て、
「やった!コレは宮部の原作、二次使用作品の代表作になる!!」
と思いました。
原作とは違う設定の役のイ・ソンギュンさん...めちゃめちゃイイ!
宮部ももちろん絶賛です。
 
その後、日本国内でレンタル・発売されたDVD。
 
火車イさん2.jpg
 
以前にも書きましたが...、
自分が原作としてかかわったりした作品には、それが面白くても、
宮部個人のルールとして基本、褒めるコメントを寄せないのですが、
 
火車イさん3.jpg
 
この映画『火車  HELPLESS』のパッケージには例外として、
コメントを載せました。関係者に敬意を表し...。
宮部もそれぐらいこの映画が大好きなのです。
 
 
先日、宮部から『火車  HELPLESS』を観たと連絡がありました。
故イ・ソンギュンさんを懐かしむ想い、追悼の意味も込め...
ようやく観ることができる気持ちになれたのか...。
で、観た感想は...「もう、観るの20回目ぐらいかな。やっぱり面白い」
...というものでした。
(私も観ました。私は10回目ぐらい。冒頭の雨のシーンからイイ!)
 
 
故イ・ソンギュンさんの葬儀には、
韓国の知り合いのプロデューサーにお願いし、
供花を出させていただきました。
 
火車イさん4.jpg
 
この供花を見ると、故イ・ソンギュンさん出演の代表作のひとつ...
『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』の名シーンを思い出します。
イ・ソンギュン様、謹んでご冥福をお祈りいたします。
 
 
ちなみにコチラは、韓国翻訳版の『火車』。
 
火車イさん5.jpg
 
映画の帯が巻かれたもの...事務所の宝です。
(『マイ・ディア・ミスター』をまた観て、泣きすぎました...ノリ)

京極夏彦 公式ブログ

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角度。

24/1/30

shineba_01.jpg
舞台『死ねばいいのに』を観てまいりました。舞台に10度の角度がついております。少し気を抜くと転げ落ちてしまいそうな角度です。
この日はアフタートークに京極も参加しました。

そして翌日。そごう美術館にて開催されている「水木しげる生誕100周年記念 水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~」の一環のイベントとして、神奈川大学みなとみらいキャンパスにて、京極の講演会がおこなわれました。
ku_20240130_02.jpg

ku_20240130_03.jpg
こちらも結構な角度。
京極の講演会でよくあるタイトルなように思うのですが、あまり聞いた事のない話を聴く事ができたように思います。
あっという間の90分でした。とても面白かったです。

ku_20240130_01.jpg
スクリーンに何か投影している会場の演台部分はどうしても暗くなってしまうのですよね。
幾度となく反省はしているのですが、次に活かせず反省中です。
マスクは欠かせませんが、ようやくこのようなオープンなイベントが戻ってきたように思います。

今年は全国各地に出向く予定です。
皆様よろしくお願いいたします(オーツカ・ハル)。

gundam_20240130.jpg
みなとみらい最高でした。

スタッフブログ

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企画から5年...舞台「死ねばいいのに」

24/2/07

先日無事に公演が終わった舞台「死ねばいいのに」。
小説「死ねばいいのに」を原作に...という二次使用企画の打診は、
書籍刊行以来、映像化や舞台化をはじめいろいろとありましたが、
今回ついに、初めてカタチになりました!
 
京極舞台死ねばアフター1.jpg
 
 
プロデューサーのM氏から舞台化の企画をいただいたのは2018年。
当時、じつは映画化の方が先行しておりまして...
実績ある映画制作会社からの企画はかなり実験的な演出要素を含み、
面白い映像になりそうな感じでした。しかし...
製作委員会の座組が決まらず、コロナ禍もあったりして、
進行は止まってしまいました。(また動き出すかもしれません!)
 
その間、舞台化の方は紆余曲折ありながらもM氏を中心に、
熱意が冷めることなく...実現に向けて画策しておられました。
最終的な公演内容が決まった時は、私もうれしかったですねえ。
と同時に...粘り強く、我慢強く奮闘された関係者の方々には、
感謝と尊敬の念しかございません。
 
会場は「紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA」。
立派なホールです。そしてその舞台は何と...傾き10度に設営!
 
京極舞台死ねばアフター2.jpg
 
 
開場・入場した際、この舞台設定を見ただけで...不思議な空間、
なんだか不安定な精神状態を連想させ、上演に期待が高まります。
いよいよ開演。
新木さん健也...登場した瞬間、スッと世界観に入ってきました。
世界観を一瞬で創ったと言うべきか...。
「ああ、健也だぁ!」
「そろそろ言うぞ。アレ言うぞ...」(苦笑)
あとはもう、ラストまで見入りましたね~。
この難しい原作小説を2時間弱の舞台に落とし込まれた、
脚本・演出のシライケイタさん...お見事でした。
傾いた舞台で熱演されたキャストの皆さんもブラボーです。
 
終演後、京極も参加したアフタートークは当然その舞台上で。
 
京極舞台死ねばアフター3.jpg
 
傾斜、足元の心配をよそに、話は盛りあがりました。
もしかしたら...
原作小説執筆依頼の際、担当編集者さんがある楽曲を京極に聴かせ、
作品のイメージを提案されたという曲のタイトルが明かされるか...!?
と期待したんですけど、発表とはなりませんでしたね。
それはまた、同小説が別のカタチでコンテンツ化された際のお楽しみ、
...ということで。
 
 
舞台袖のモニターには、同時に2画面が映っていました。
 
京極舞台死ねばアフター4.jpg
 
何度も言いますが(書きますが)、すごい斜度です。
 
京極舞台死ねばアフター5.jpg
 
(この奥行きに対する傾斜10度、ヤバさ限界ですよ...ノリ)