週刊大極宮

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- 第488号 -

2011/4/08

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

!?

 「東京ガベージコレクション」はギャラクシー賞を狙っているらしい!?

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

普通の時間

 伊集院静さんと発起人を務める恒例のゴルフコンペがありました。
 伊集院さんは報道で皆さんもご存知のとおり、大震災のとき仙台の自宅で被災されたひとりです。
 なので今回のコンペはやるのかやらないのか悩むところだったのですが、伊集院さんがぜひ参加したいということだったので決行となりました。
 オイラもそろそろ「普通の時間」を持つことの大切さを考えなくてはいけないときだという気持ちがあったので同意したのです。
 そしてコンペ当日。
 強風が吹き荒れ花粉がすさまじく、花粉症の伊集院さんはマスクを着け、オイラは鼻に花粉除けのクリームを塗ってのプレー。
 スコア的にはそこそこでまわったのですが、終ってからはドッと花粉症のリアクション。翌朝は目ヤニで目は開かず、鼻はつまり、喉はガラガラという状態でした。
 ちなみにコンペをしたゴルフ場は、やはりお客さんがたいへん少なく閑散としていました。
 考えてみればゴルフ場もそれで生活をしている人がいるわけで、予定通りにコンペを決行してよかったのではないでしょうか。
 そう言えば…プレーの合間、キャディーさんと地震のときの話になりました。
 キャディーさんはベテランで年配の方なのですが、地震が起こった瞬間、高血圧の発作でめまいがしていると思ったそうです。そうしたところ、一緒にいたお客さんが「キャディーさん、オレ具合が悪くなったようだ。救急車を呼んでもらわなくてはいけないかもしれない…」と言い出したので、そこでこれはめまいではなく地震だと気づいたとのこと。
 実際、まわりの木も大きく揺れていたそうです。
 普通に考えると、ゴルフ場はおそらく地震に遭うにはもっとも安全な場所のひとつでしょう。高い建物はまったく無くて、倒れても転がっても下は芝生で平気ですから。

 地震はどこで遭うかというのが大きな問題です。
 安全な場所…というのは変ですが、比較的安全な場所か、ひじょうに危険な状態の中で地震に遭うのか、そのときの「運」というのが、かなり大きく左右するものだと思います。
 昨夜(7日)あった大きな余震の時、オイラは六本木の飲み屋さんにいました。お店が地下ということもあってそれほど激しい揺れは感じませんでした。
 ところが仕事場に帰ると、本棚がひとつ斜めになっていたのです。
 この本棚は先日の地震のとき壊れてしまったもので、買い替えを検討していたところだったのですが…やはりこの本棚はもうもちそうにないと思ったしだい。

 あと…お花見やお祭の自粛という声があちこちででていて、下町縁日好きのオイラとしては、たいへん残念な気がします。
 宮城県知事さんも、行き過ぎの自粛はせずにむしろ経済活性化のために普段の生活をしてくださいというふうにおっしゃっていました。
 そこに悪乗りするようなことはもちろん避けるべきでしょうけども、「普通の時間」ということを考えていかなければならないなと思っております。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

 今週はお休みさせていただきます。

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎今週も箇条書◎

●豆富小僧の映画の取材が。実は映画のことはよくわからないのですが(笑)。公開が楽しみです。

 豆富小僧インタビュー中

●『虚言少年』(集英社)の単行本化にあたって、書きおろしの新作を脱稿しました。連載分の加筆も終了しました。

●まだ言えないいくつかのプロジェクトがかなり進行しました。

●東京ガベージコレクションの収録がありました。ゲストは僕と、大野更紗さん、町山智浩さん&安寿姫。ホストはもちろん平山夢明さん。「一鬼夜行」(ポプラ社)の小松エメルさんが見学にいらっしゃいました。

 大野更紗さん

 町山智浩さん&安寿姫

 そんなわけで、また来週。

編集者Sのウラ情報

締めきりました。

 恒例『大極宮フェア』読者プレゼント、3月31日の消印で締めきりました。たくさんのご応募ありがとうございました。さすがに10年近く続けていると、未読の作品がなくなってきているためか、年々応募は減少しています。今回は前半が例年になく少なく、これは……と思っていたのですが、後半増えて全員当選、というわけにはいかなくなりました。
 特に今回は期間中に東北大地震があり、被災して応募できなかったというかたもいらっしゃるかもしれません。手元にあるハガキをチェックしたのですが、東北のかたは少なかったです。その方々がいま、どういった状況なのかわかりませんし、はたして届くかどうか。ブックカバーなど今すぐには役にたたないものです。それでもお届けできて、読書する余裕ができたときに使っていただけたなら嬉しいなと思っています。
 状況を確認しつつ、発送の準備に取りかかりたいと思っておりますのでしばらくお待ちください。

まるひの秘書ヒショバナシ報

トイレットペーパー買えました♪

 先週、買えるかどうか心配していたトイレットペーパー。無事に近所のコンビニで買えましたー。よかったよかった。
 コンビニの棚は、スカスカ気味だったり充実してたり、行くたびにまちまちです。こっちも開き直って「今回の棚の充実度はどうかな」と、ギャンブル感覚で行ってたりして……。
 何はともあれ、ハッピーターンやソフトサラダが買える確率が上がったのは嬉しいことです。

エリアメール

 昨晩(更新日前日)、東北地方で強い余震がきましたね。余震で震度6弱なんて、もう想像するだに怖すぎます。
 東京でも震度3でした。その地震が来る少し前、ワタシの携帯電話から大きな警告音が鳴りました。エリアメールです。テレビの緊急地震速報の携帯電話版ですね。

 揺れたのに鳴らなかったり、鳴ってもハズレることもあるのですが、このエリアメールはなかなか頼りになります。何より「地震が来るぞ」と、心の準備ができるのが大きい。
 全機種対応とはいかないまでも、携帯各社で、このサービスをやっているはずです。オススメです。「緊急地震速報」で検索すると、ウィキペディアのページがいちばん上に出てきますので、よかったらそこで調べてみてくださいね。

ノリノリ編集後記

KOOZA

 今週末から公演再開するシルク・ドゥ・ソレイユ『クーザ』を震災前に観ました。
 すべてのパフォーマンスが素晴らしいのですが、2つのホイールが回転する「ホイール・オブ・デス」がとくによかったです。セットの大きさと回転の速さに圧倒されます。ピカピカしたセットは機械的にも美しく、支えるワイヤーの張り方までも美しいのです。
 美しいといえば…美女のソロパフォーマンスに惹きつけられました(美しさの順序はこちらが先ですね)。フラフープを操る「フープ・マニピュレーション」はスピードがすごい。その美貌も含めて惚れちゃいます。
 サーカス…やっぱりいいです。小学生の頃、木下大サーカスに連れて行ってもらって、バイクパフォーマンスに大興奮したおぼえがあります。
 で、今の木下大サーカスはどうなのかとちょこっと調べてみたら…バイクパフォーマンスはまだあるし、なんと『クーザ』の「ホイール・オブ・デス」が「空中大車輪」としてプログラムにありました! さすが、木下大サーカス!! 世界三大サーカスにあげられるだけはあります。それに料金が『クーザ』の半額以下とお得じゃないですか。関東に来たときは観に行かないといけませんね。
(公演を観て以来、フラフープが欲しいんです。回せるかは別問題…ノリ)

アンケートから

以後お見知りおきを

◆昨年末に京極夏彦さんの豆腐小僧の文庫本に出会い、とても楽しく読ませてもらいました。他にもいろいろ読んでみたくて、とりあえず魍魎のハコとやらを買い4分の3ほどを読みました。 ほんとに止められません! このサイトには今日初めて来てみたのでまだ右も左もわかりませんが、これからが楽しみです。

・ありがとうございます。ぜひまた覗きにきてください♪
またのアンケートをお待ちしております。

- 第488号 - 2011/4/08