週刊大極宮

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- 第473号 -

2010/12/03

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

『怪談絵本』

企画なるものが進行しているらしい…。誰のものかはまだ内緒。

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

今月は2つの新刊!!

 この12月、たて続けに新刊が発売となります。
 まずは10日頃、講談社から書き下ろしの『やぶへび』。これはオイラにとって15年ぶりの書き下ろしで、この執筆時間をとるためにこの秋は四苦八苦していたのです。
 それから25日頃、角川書店から『カルテット』1、2巻。こちらは年をまたいで3、4巻も発売になります。また1月から深夜枠のテレビドラマにもなるということで…2つの新刊がらみの取材等がこのところ目白押しでした。
 まあ、今年は3月に『ブラックチェンバー』を発売して以降まったく新刊がなかったので、この時期に集中するかたちになってしまったのです。
 ある程度予測のたったことではあったのですが…いずれにしても書き下ろしが終わって一段落かと思いきや、年末進行の雑誌の締切りがどっと押し寄せてきて…またしても四苦八苦。
 来年のアタマから始まる週刊誌の連載の書き溜めもあって…まだまだのんびりとできそうにありません。
 歳の瀬らしいあわただしい日々が続いております。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

 今週もお休みさせていただきます。

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎今週のゲゲゲ◎

 ぼくにとっては四十年以上前から流行し続けているので、いまさら流行語大賞といわれてもピンとこないような気がしますが、おめでたいことは良いことです。
 オリジナルは八十年以上前に発生しているわけですから、何たってすごいことです。「ゲゲゲ」。
 というか、今回は「~の女房」の方も、もっと評価すべきじゃないのかしらとも思う次第であります。妻でも嫁でも配偶者でもなく「女房」であるセンスは、色んな意味で優れておりましょう。
 と、いうわけで、もうずっとお祝い続きの水木プロさんに行ってきました。納品に(笑)。
 一部でソフト館と呼ばれております書庫兼映写室(水木グッズ収納部屋含む)建設中の一年ばかりの間、収納物仮置きのために借りていたアパート用に揃えました棚を(長いな)引き取っていただいたのでありました。ちょうど水木先生のところにも新しく倉庫ができたのでした。そちらで使えるかもということで。
 大先生は出雲取材から戻られたばかりだったのですが、それはもうお元気で、ひっきりなしにお客さまが訪れる中、ずっと付き合ってくださいました。
 作業終了後も「快便」についてのあれこれをありがたく拝聴致しまして。

喜ぶ書を赤文字で記されています

 ↑文化功労者の年金が本年より「毎年」「生涯」もらえるということを喜ぶ書を赤文字で記されています。

一個105万円。フハ

 ↑おりしも完成したご自身の米寿記念金貨をご覧になっておられます。一個105万円。フハ。

 その後、大先生著作物の整理の段取りをば年寄・梅沢さんと現場で相談いたしまして、失礼いたしました。

◎今週のゴゴゴ◎

 天野行雄・山下昇平・茶柱立太三人展『ゴゴゴ展』に最終日、しかも終了間際にすべりこみでお伺いしたわけです。
 東雅夫さんの幻妖ブックブログでも詳しく紹介されておりますが、これは「怪獣」がコンセプト。怪獣といってもUMAではなく、あくまでカイジュー。
 作品にはお約束の「足跡」「身長体重」が記された「あらすじ」カードがついておりまして、これ、示し合わせたわけではないそうな。やはりギリギリにすべりこんだ怪獣好きデスメタルSくんとも大笑い。マニアのツボです。
 で、まあ最終日、しかも終了十五分前だというのに新作があったり(笑)。
 脱いで干されている怪獣やら、それを作っている人達フィギュアやら。天野さんいわく「これからここで撮影して、図鑑でも作ろうかという盛り上がりなんです」という運び。
 いや、それならセット以外に「スタジオの裏」でぞんざいに撮られたスチルなんかを載せてくださいよなどと冗談で言っていたら、そこに山下さんが自転車で登場。なんと「スタジオ裏のセット情景1/20」を作って持って来たという。こりゃ大笑いですな。
 で、笑っているうちにクルマのバッテリーがあがってしまってJAFを呼んだのはナイショのはなし。
 来年はぜひ「ゴゴゴの女房」展を。

◎今週のおばけ◎

 そろそろ大詰めを迎えつつある「百鬼夜行・陽」(オール讀物)ですが、次の登板はこの方。

次の登板はこの方

 お正月に載るのかしら。
 で、現在は十七年くらい前「姑獲鳥の夏」と平行して書いてボツにした短編をリライトしております。恥ずかしいなあ。

編集者Sのウラ情報

いよいよ始動……

 電子書籍情報を更新しておきましたが「大沢在昌VS角川書店」大型(!)企画「カルテット」、いよいよ電子書籍から始動です。本日3日から「カルテット1 渋谷デッドエンド」が購入可能で、引き続き9日から「2 イケニエのマチ」、年を越して「3」「4」と続きます。
 単行本の方は今月25日に「1」「2」と同時発売。1月に「3」、2月に「4」と出ます。
 あとは何といっても新刊同時ドラマ化でしょう。深夜枠ですが、1月からTBS/MBS系列での放映がきまっています。出演は福田沙紀さん、松下優也さんなど。他にも角川書店はいろいろ画策しているようで、ドラマ情報など分かり次第お知らせしていきます。

まるひの秘書ヒショバナシ報

今週の厨子王原稿メール件名

  おもいつくネタが細か過ぎてスタッフのコメントが難しそうなので自粛大極宮
 メール件名ないと更新作業がちょっとさみしいです。

ノリノリ編集後記

秋競馬

 …ってもう冬ですけどね。見ごたえのあるレースは続いていますが、私の馬券とはまったく結びついていません。JCもブエナビスタを切っているようじゃダメです。1番人気馬の不安材料ばかりを探し、実績と能力を黙殺して馬券を買ってしまいます。負けが続くと無茶な中穴大穴狙いになっちゃうんですよ。このクセは昔からで…。
 その穴を狙う意味で、最近とっても寂しいのは大逃げをうつ馬がいないこと。脇役不在って感じです。人気があってもなくても逃げ馬から馬券を買うとレース中に必ず一度は興奮しますからね。マイペースで逃げる姿がいいんです。さらにオーバーペースとわかっていて逃げる場合はなおいいです。
 これは競馬に限らず、陸上競技のマラソンや長距離でも同じ。スタートから飛び出す選手が好みで応援にも熱がはいります。集団をつくって位置取りなどでけん制しあっているのは退屈、退屈…。
 いずれにしても、影を踏ませぬ逃走劇が観たいものです。
(JCダートはアリゼオから。初ダートのここは狙い目…ノリ)

アンケートから

リクエストにお応えした感じになりました。

◆京極先生のファンなので、主に先生のページを読んでいますが、中身が濃くていつも面白いです。誤字脱字少ない…というか、私が意識してないので見つからないです(笑)。これからは、もっと写真をアップして頂けると視覚的にも楽しめるかしら?と思ったりします。水木先生の写真とか……。では

・今週は水木先生の写真がなんと二枚も!!(厨子王から届いたんですよ)

- 第473号 - 2010/12/03