週刊大極宮

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- 第458号 -

2010/8/20

HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

化け大祭

まさに今、設営中!

燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

民宿のオヤジ

 8月6日から15日まで、いつもの夏のように勝浦で民宿のオヤジをしてきました。
 事前の長期予報では晴天が続くということでしたが、実際には最初の2日間と最終日を除いて、ずっと曇天か雨模様。そのぶん温度は低いのですが湿度が高く、ひんやりしているものの肌はべったりといった感じ。
 海を楽しみにしていた子供たちには、ちょっと残念な天気でした。
 ちなみにオイラは一度だけ海水浴と釣りに出かけ、20匹ほど釣れた小アジを南蛮漬けにしました。
 あとはもう…ゴルフばかりの日々。
 そのゴルフも、後半になるとやはり下半身に疲れがたまってくるのか、ドライバーが右に左にとブレまくり。アプローチとパターでしのぐさえないゴルフだったのです。
 そういえば…今年の勝浦はゴルフ場がやけに空いていて、いつもだとバックナインに入ったら、ジリジリと西日に焼かれながら渋滞した前のホールが空くのを待つという状況なのですが、今年に限ってはスイスイまわれてラウンドスルー状態でした。
 やはりゴルフ場に隣接した別荘を持つ方たちが高齢化してきて、真夏を避けるようになったのかなあと思ったしだい。
 でもじつは天気予報などで見ているとわかりますが、勝浦は千葉県の中でも気温が低いほう。東京が35℃以上の猛暑日でも勝浦は30℃に達しません。もしかしたら、勝浦は東京に最も近い避暑地なのではないでしょうか。
 ただし、今年はなぜか別荘でゴキブリが大発生。のびのび育ったのが20匹ぐらい出てきたので、殲滅作業に追われました。
 我が家では通称“G”。大きいものは“スーパーG”と呼んでいますが…。その“G”退治もこの夏の思い出です。

安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

ゲーム女の生きる道

 週末は“化け大祭”イベントに参加するため京都に行ってきます。
 明日21日におこなわれる厨子王との「新刊出版記念トークライブ」では、ちょっとだけ朗読もする予定。ミヤベが厨子王の『西巷説百物語』、厨子王がミヤベの『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』をそれぞれ読みます。
 楽しみにしていてくださいませ。

arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー

◎今週の寸劇◎

 平山夢明さんや編集Rと無駄話をしていたとお考えください。
「××に▲▲やらせたらヒドイよね」
「そら笑えますわ。爆笑でっしゃろ」
「だったら●●は■■でしょうに」
「うははははは」
「それでドラマ撮ればいいのよ」
「おほほほほほ」
 で。
 まあ酒席の冗談ですよ誰が聞いても。
 ところがある日Rから電話が。
「あのですね、あれ、やっぱりやろうかと」
「あれって何!?」
「いや、あれです。一応映画祭の期間中なので映像があったほうがいいかなとか……」
「いや、言ってることがわからないから」
 どうやら金沢のイベントのことらしいということだけは理解したわけですが。
「だってあれ正式にきまったの?」
「はあ。やる方向でという指示が」
「それにしたって内容決まってないでしょ。そもそも僕は行く予定ないですけど。化け大あるしまるで空いてないから」
「まあ、たくさんの作家さんをお呼びするにもですね、経費がかかるし、みなさんのご予定も合わないんですよ。映像なら旅費もかかりませんから」
「それはわかるけども、で、何故に僕に?」
「いや、あの、シナリオを……」
「はあ?」
 まあ、どうせ無理なのはわかっていたわけです。何故なら与太話の主役は福澤徹三さん。福澤さんってば九州在住じゃないですか。しかも他の方々も多忙。揃えるのは無理。
「書くのはいいけど。無理でしょ。無理」
 と、まあ小一時間で書いたらば。
 数日後。
「あの、平山さんがですね、オレは便所で▼▼を◆◆したいというんですけど」
「はあ? やる気ですか? というか、無理でしょ。みんな忙しいぞ」
「はあ。それが、奇跡的に人がそろう日があるんです……」
「福澤さんは?」
「いらっしゃるんです」
「は?」
 ビーケーワン怪談大賞の選考などで上京されるとか。
「その日、空いてないですよね」
「誰が? 僕が? 空いてないけど、外出の予定は……」
 何でしょう。その日に限ってただの執筆日。
「えへへへ」
「えへへじゃないでしょ。って、僕が作るのか!」
 毎年毎年こんなですよ。
 で、平山さんの要望をシナリオに盛り込むとますますエライことに。
 できるのか? マジで?
 撮影許された期間は二日。のべ二十時間程度。
 普通に考えれば十日はかける内容ですよ。
「やるの?」
「やるんです」
「君が?」
「やってください」
「えー」
「というか、金沢にも来てくださいよう」
 泣くなよR。泣きたいのはこっちだ。
 で。全日本妖怪推進委員会の盟友・村上健司くんを召喚。
 京都から山田誠二さんもボランティア参加。
 美術は山下昇平さんが。
 で。地獄のような二日間が幕を開けたわけですが、恐ろし過ぎて書けません。
 キャストは、無駄に豪華です!!
 あんな人もあんな人まで。
 そんなわけで、残暑納涼隠し芸大会・パロディ文士寸劇、完成いたしました。
 カナザワ映画祭・幽イベントのみで限定上映。
 その他のプログラムは、おいおい発表されますのでお楽しみに。

◎今週のガベージ◎

 そんなこんなで、「バッカみたい、聴いてランナイ!」時代から数えれば、このラジオもそろそろ一周年。これがねえ。
 続くとはねえ。
 まいったねえ。
 で、いつものごとく夢明の大将とペコ一先生と、相も変わらず意味のないトークを。

収録

 なんでもファンブックも作られるとか。酔狂なことですなあ。
 困った困った。

◎今週というかいま◎

ええと、関西方面激闘編開催中。
十番勝負の、八番目。ちなみに、いまタクシーの中です。

取材

負けたら打ち首だそうです。
って、どういう基準ですか勝負け。
首があったらまた来週ー。

編集者Sのウラ情報

初めての更新……

 ↑でも大夫が書いているとおり、今年の勝浦は例年よりは涼しく、最近暑さへの耐性が失われつつある私にも比較的楽チンにゴルフができました。
 さて、先日裏にも書いたとおり、「大極宮」の更新を一手に引き受けていたオーツカハルが、厨子王とともに、京都に出かけてしまいました。だからといって、更新を休むわけにもいかず、ハルから簡単な講習を受けた私が更新作業をまかされました。ホームページというと、以前はタグなどの知識がないと作成もままならないというイメージでしたが、今はブログのようにテキストボックスにテキストを流し込み、写真を指定するだけという、非常に簡単なシステムになっております。
 といえでも、簡単なのとできるのとは違うわけで。
 まあ、これが皆さんのお目にとまっているなら、成功というわけです。

まるひの秘書ヒショバナシ報

今週の厨子王原稿メール件名

 はぐれ大極宮純情派
 どこへ行くのだ、大極宮!

ノリノリ編集後記

「オルセー」など…

 都内のイベントに足をはこびましたけども…暑さと混雑で疲れました。
 まずは国立新美術館の「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」。
 会期末だったので駆け込み客(私も…)が多くてめちゃ混みです。一時間ぐらい並んだでしょうか。でも展示室に入ってしまえば絵は大きいですから、人の頭は気になりつつも自分のペースでゆったり観てまわれました。ルソーの2点はよかったですよぉ。
 そして松屋銀座の「水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展」。
 これはもう…混みすぎていて展示品に近寄れませんでした。原画は顔を近づけてじっくり観たいですからね。私は我慢が足りず…ほとんど観ないうちにあきらめて退散しました。今週末リベンジに行くか迷っているところです。
 で、今週末は京都で“化け大”イベント。私は行きませんが…全日本妖怪推進委員会の購買部ショップでは、サイン入り書籍などレアなものが販売されるようです。宮部さんも○○○にサインを書いたと言っていましたよ。
 ってゆうか…ひょっとすると京極さんと宮部さんが並んで売り子をしたりしてっ!? もし実現すれば…その姿こそ一番レアですけどね?。
 イベントに行かれる方は、くれぐれも暑さ対策をお忘れなく。
(明日21日、新潟10レース「両津湾特別」に愛馬ウインベルセルク号が出走予定。馬券に絡むと信じています…ノリ)

アンケートから

笑っていいとも

◆6日の「笑っていいとも!」はSCANDALが出演するんですよね!もしかして17日は厨子王が出演! ていうことはあるんでしょうか?? そしたらオフィス内で友達の輪を回してくださいね!

・残念ながら、それはありませんでしたが、大夫は一度出てるんですよ。

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