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三人の作家たちへの質問と回答

Part 2

Q32〜Q58

Q32 登場人物の名前はどのように考えられますか?(ユウキ、他)
A32 大沢「これは苦労する。机の上にある辞書の編者とか、身の回りの
   本の著者名は使い尽くしている」
京極「僕は、適当」
大沢「あと、最近は頼まれて書店員さんの名前を使ったりするケースも
   ある…。悪役でもいいか確認したうえで。
   それと、あんまりありふれてたり、とっぴなのは避ける」
宮部「でも、気がつけば同じようなの使ってたり…」
大沢「あるねぇ、俺は女の子の名前はけっこう同じのを使っちゃってる」
宮部「やっぱり、なんとなく自分で音とか字面で好きなのがあるから」
京極「僕は、あんまり好きじゃない方を選ぶ」
大沢「そのうち大沢とか出てきたりして」
京極「…人の好き嫌いじゃなくって」
Q33 自分の作品の中で、一番気に入っているものとかはありますか?
(ゆき、他)
A33 全員「パス」
Q34 先生方が自分の作品の登場人物の中で「これは自分の分身だ」と
思うキャラクターは誰ですか?(純米酒)
A34 大沢「佐久間公かな」
宮部「私は、ないなぁ…」
京極「…南極」
Q35 自分たちが今まで描いてきた物語に出てくる登場人物でだれが一番
最強だと思いますか? そして一人ずつ選ばれたとして、その中でも
最も強いと思われるのは誰ですか??(まーさ)
A35 全員「パス」
Q36 ご自分の作品以外を読んでいて、「あぁ! こういう話は自分も考えて
いたんだよ!! やられた! コンチクショー!!」といったことはあり
ますか?(肉)
A36 大沢「あるあるある、けっこうある!」
京極「チクショウとは思わないけど、似た"かぶり"はある」
大沢「小説より、むしろ映画が多い。ニキータとか」
宮部「私は、もともとどこにでもあるような話だから…」
Q37 ラブシーンを書いていて「こんなの知り合いに読まれたらはずかしい…」
とか、躊躇したりしませんか?(りえぞう)
A37 大沢「思ったことなんか一度もないなぁ」
宮部「ないない」
京極「知り合いに読まれたら恥ずかしいなんて思ってたら、
   ラブシーンじゃなくても恥ずかしい」
Q38 締め切り前はみなさん必死ですか?(べんじゃみん)
A38 大沢「決まってんだろ!!」
宮部「いろんな会社の人が、納期の前に必死になるのと同じです」
大沢「まあ、我々も必死だけど編集者はもっと必死じゃないかな」
京極「それはイイ答えです」
Q39 お仕事が忙しくなると、作家サンは睡眠時間どれくらいになるん
ですか?(まや)
A39 大沢「俺は絶対的に睡眠時間は削らない」
宮部「むしろ、よく寝るかもしれない」
京極「…僕だけかい!?(寝ないのは)」
Q40 執筆中、好んでよく食べるものは何ですか?(KAE)
A40 大沢「チョコレート!」
宮部「私もチョコ!」
大沢「…アーモンドチョコ。脳が欲しがる」
京極「特にないなぁ…」
大沢「コーヒーを飲むとか?」
京極「コーヒーは執筆中じゃなくても飲むからなぁ…
   じゃあ、執筆してないときっていつよ? って話になるか…」
Q41 ミステリーというものはどんなモノだと思われますか?(佑典)
A41 全員「パス」
Q42 なぜ、いろいろジャンルのある小説の中で推理小説を書こうと思ったん
ですか?  また、いつ頃推理作家になろうと決心したんですか??
(リス吉)
A42 全員「パス」
Q43 先生方は皆さん作家として成功されているわけですが、もしも、
目の前に作家志望の人間がいたとして、(ぶっちゃけ私のことですが)
「こういう人物は作家に向かない」…というのはありますか?(JIRO)
A43 全員「作家に、"向く向かない"などはありません」
Q44 私も作家になりたいな!とおもっているのですが、「書いていく」という
ことについて伺いたいです。
全てのストーリーを、考えてから書きはじめているのでしょうか?
それとも書きながら徐々に自分のかきたいものに迫っていくのでしょう
か?? よろしければ、お教えください。(まこ)
A44 大沢「考えながら書く」
京極「考えてから書く」
宮部「行き当たりばったり…。挿絵があんまり素晴らしくてストーリーを
   変えたこともあるし…」
Q45 作家志望だったりするんですけど、国語のテストの点数が低いんですよ
自分。やっぱり、作家さんはみんな国語って得意なんですよね?
(もずく)
A45 大沢「はっきり言って、得意だった。俺の感想文をテストに出題された
   こともある」
宮部「高校まではよくなかった…。でも、高校でユニークな先生と
   出会って、『お前、文章でメシ食えるかもしれない』って言って
   もらってから好きになった」
京極「英語以外の文系は、比較的得意だった」
Q46 原稿用紙の使い方、とか、そんな基礎の「き」はどうやって勉強されまし
たか? わたしも、色々書いてみたいのですが、アイデアをどうやって
文章にすればいいのか、よくわかりません。(りえぞう)
A46 大沢「勉強したことは、なーい」
京極「なーい」
宮部「カルチャースクールで教わったかな」
宮部「アイデアをどうやって文章にすればいいのかわからない…って
   いう人は多い。日本の国語教育が貧弱だからかな?」
大沢「すごい貧弱!子供の国語の試験とか見てて頭にくる。
   古いエッセイ使ってるし、読解力の問題とかつまらないし…」
宮部「出来事を正確に人に伝えるには、どういう言葉を使ったらいい
   のかっていうことを国語ではもっと教えるべきだと思う」
京極「正確に物事を伝える文章力がなければ、自分が思っている
   ことを正確に自分で認識することもできないし」
Q47 私、今年修士論文を提出しようとしている大学院生なんですが、
ただいま研究自体よりも、それをいかに理論整然と説得力のある
文章に仕上げていくか、ということに思い悩んでおります。
「生みの苦しみ」とでもいうのでしょうか。
23年も日本人をやってきているというのに、まともな文章が書けない。
稚拙なんです。そこで御三方に助言をいただきたいのです。
良い文章とは。適切な表現が出てこない時はどうしたらいいのか。
また、似たような状況に陥った場合、皆さんはどうなさっているの
ですか?(ターシャ)
A47 宮部「適切な表現がでてこないときは苦しむしかないんだけど、
   子供の頃からの訓練が大事だと思う。お父さんお母さんが
   いろんな言葉で子供に語りかける必要がある」
大沢「読書じゃないの。本を読みなさいってこと。
   先人の書いた文章をなるべく多く目にすること」
京極「結局、"てにをは"なんて組み合わせですから、
   どれだけその組み合わせを目にしているかが大事」
Q48 詩人になるにはどうしたらよいですか?(ひ〜ちゃん)
A48 京極「これは大沢さんにきくしかないでしょ」
大沢「答えましょう。詩人は、あなたが詩人だと思った時点でなれます。
   ただし、詩人で生きていくことはほぼ今の世の中では不可能です」
宮部「かっこいい〜」
京極「詩人を志していなければ言えない言葉」
宮部「あと、現在『オール読物』に連載中の北村薫さんの『詩歌の
   待ち伏せ』を読んだほうがいいかもしれない」
Q49 「私を変えたこの1冊」といった本があれば、教えてください。(マリク)
A49 大沢「新宿鮫!」
京極「そういう裏返しがあるのか…じゃあ『姑獲鳥の夏』」
宮部「キングの『キャリー』」
大沢・京極「ひとりだけ真面目に答えるぅ…」
Q50 ジャンルは問わず、今まで読んだ本の中で「これが最高だ!」
というものを教えてください。(深山竹生)
A50 全員「パス」
Q51 お勧めの本はありますか?(馨)
A51 全員「パス」
Q52 今までで一番泣いた本は何ですか?(はつ)
A52 全員「パス」
Q53 いま、たったいま、この時点で自分が読みたい本はなんですか?
(まめぞう)
A53 全員(声をそろえて)「次の自分の本!!」
Q54 最近注目している(これは面白いと思っている)同業者は、
どなたでしょうか?(マリク)
A54 大沢「福井晴敏氏かな」
宮部・京極「パス」
Q55 最近、3人が共通して見た映画ってありますか?
好みなんかは大分違うんでしょうか??(ねんねこ)
A55 大沢・京極「ありません」
宮部「だから…『千と千尋』を観なさいって!」
Q56 20歳前後に見て思い出に残った映画は?(ひろこ)
A56 全員「おぼえてない…」
Q57 夏になると思い出してキュンとなる映画を教えて下さい。(じゅん)
A57 全員「キュンとこない…」
Q58 好きな食べ物は?(優瀬、凪)
A58 大沢「枝豆」
京極「好き嫌い無し」
宮部「アイス♪」



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