週刊大極宮バックナンバー

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- 第398号 - 2009/05/22
HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ
  • カリカリのモト(前号の続き)
 最初にコレを見つけたとき、マジで虫(蚊?)の死骸がはさまっているんだと思って、何度も爪でカリカリしたオーツカ・ハル。

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燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー  
  • 江戸川乱歩賞
 日本推理作家協会主催「第55回江戸川乱歩賞」の選考会がおこなわれました。
 受賞作は、遠藤武文氏の『三十九条の過失』。
 オイラにとって選考委員最後の年であり、理事長として記者会見に同席するのも最後の年であります。
 というわけで…受賞者である遠藤氏には、他の選考委員に先んじて受賞式よりひと足早くお会いしました。
 話して驚いたことに、受賞作となった今回の作品が初めて書いた小説なんだそうです。
 ご存知のように「江戸川乱歩賞」というのは、現在、ミステリーの登龍門として最高峰とうたわれている新人賞。受賞する方は過去に何度も応募した経歴があったり、過去の受賞作を読んで傾向と対策のようなものを考えていらっしゃる方が多いんです。
 今回の遠藤氏に関しては、まったくそういうのはナシでいきなり受賞してしまったのでした。ご本人も、一次選考を通るかなぁ……と思っていたぐらいだったので、候補になったことを聞いたときにはすごく驚いたそうです。
 今年の乱歩賞は候補作のレベルがひじょうに高くて、点数の差がつかないなかでの受賞。将来を期待される新人なのではないかと思います。
 
  • “○○男”
 このところゴルフに行く回数が多いのですが、GWの後半からやたらと雨にたたられています。先日行ったコースでは、雨のうえに霧まで出る始末で、10メートル先も見えないほどの濃霧。
 まあ、そうなれば止めりゃあいいんですが…。それでもプレイを続けて、「何しに来たんだか…」という状況に。
“雨男”ならまだしも“霧男”というのは、ゴルフをやるうえで最悪です。
 そんなこんなで、今月中は残りもコンペだらけ。がんばっていきたいと思います。
安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー  
  • ゲーム女の生きる道
 北村薫さんとご一緒に編んだ<半七捕物帳>のマイ・フェバリット・アンソロジー、『読んで、「半七」!』(ちくま文庫)が発売になりました。来月発売予定の『もっと、「半七」!』と2冊揃いで、半七捕物帳の世界を楽しんでいただけると嬉しいです。
 で。
 その巻末対談でも北村さんとお話ししてるのですが、「ちょうどいい感じにお話の細部を忘れるので、半七は何度読んでも楽しい♪」
 これ、半七に限らず、好きな小説についてはほとんど同じで、ですから私は再読三読をするのですが。
 テレビゲームもまた然り(^^)。
 このあいだ、ゲームソフトを整理していて、ふと手に取った『ブレス・オブ・ファイアIV』。
 懐かしいなあと再プレイを始めたのですが、ホントいい感じに忘れているので、楽しくてたまりません♪
 このゲーム、発売当時にたぶん3周しているはずなのですが、やっぱり細かいところの記憶はおぼろなんですよね。ストーリーもシステムも。もちろん、忘れられない名場面はあるのですが、全体としては、ね。だって、ゲームを立ち上げて「あ、これってPSのソフトだったんだ!」と驚いたくらいなんです。何となくPS2だと思い込んでいました。
 現在、私のリュウたちは帝国へ渡ろうと頑張っているところなのですが、ここでも記憶違いをしていて、「あれ? そうだったっけ」と驚いたことがあります。
 リュウたちが<エン・ジュ>の遺跡に潜ってる段階で、神皇フォウル様はもう帝都に入って皇座に着いてるんですね! で、リュウがやってくるのをずっと待つことになる。
 私はこの二人、最終盤で前後して帝都に入って、すぐ対決することになると記憶していました。それぐらい、フォウル様の旅路も長くて過酷だったように感じていたんです。
 まあ……充分に過酷ですけれども(-_-;)。
『ブレス・オブ・ファイアIII』も『IV』も、あるイデオロギーや目的のもとに、ヒトがどれだけ残酷になれるかということを、手加減抜きに描いています。<呪砲>の怖ろしいことといったら、初プレイのときには嫌な夢をみたほどでした。
 でも、それはそれとして。

  コンボを決めるのは楽しいんだよう(^o^)♪♪

 釣りをしてるか、コンボのヒット数を稼ぐためにエンカウント・マップをうろついているかどっちかで、3日も4日も過ごしているうちのリュウ君。「いい加減にしろ!」と、神皇フォウル様はお怒りかもしれません。

  でも、釣りも楽しいんだよう(^o^)♪♪

 だから妖精はほったらかし。『IV』をやり込んだプレイヤーにはひんしゅくをかうかもしれませんが、これまでいっぺんも妖精を育てたことのない宮部。マニーロ屋のおっさんの方が好きなんだよう(^^;)♪
arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー  
  • ◎今週の大移動◎
 前回の引っ越しに続いて書物大移動第二弾。
 講談社K(ある両生類が死ぬ程キライ)さん、中央公論N(駄菓子が栄養源)さん、MF(モンゴルとは本当は関係ないよ)Rくん、O塚(甘いもの食べると死んじゃう)くん、T島(特になし)くん、店長(ナマモノとキュウリがキライ)くんがお手伝いに来てくれました。

お手伝いさんたち(一部)

 でもって、六畳二間がびっしり埋まる程の本と、なんかトラック一杯くらいの水木グッズをバケツリレーのピストン輸送。
「どこのどいつだこんなに本ばっかり買いやがって! ばかッ」
「ほんとだよ。顔が見てえよ。ったくよー」
「おめえは見られねえよ」
「あー」
 と、いうような会話が。

収まるのか

 しかし不思議ですねえ。そんだけ運び出したら普通はガランとするでしょうに。
「どうして運び出す前より増えてるんだこの部屋の本はッ」
「どういう仕掛けだッ! ばかッ」
「ほんとうに……」
 どうやって収納していたんでしょう???
 出しても出しても減らないのじゃなくて、出せば出すだけ増えていく……って、魔法か。大道芸か。四次元ポケットか。
「不思議だなあ」
「おめえの仕業だろうが!!!」
 そうでした。

作業中

 まだまだ終わらないのでした。
 
  • ◎今週の掲載◎
「小説現代」(講談社)に、「死ねばいいのに・二人目」が載っております。
 何度書いてもヒドいタイトルだなあ。
 
  • ◎今週の脱稿◎
「幽」(メディアファクトリー)のほうは、もう大詰めですね。
 今回も「冥談」を書かせていただきました。が。何故かまた二本。どうして二本。
 二本掲載がデフォルトなの? どうなの? 書きましたけど。

  • ◎今週の完成◎
    •  アニメ『魍魎の匣』ブルーレイディスクBOXが完成しました。
       いや、小さい箱です。でも中身は「みっしり」してました。
       特典として「中禅寺敦子の事件簿」も収録してます。
       ブックレットには、何と水沫流人さんが特別寄稿してくださいました。
       絵もキレイです。

      • ◎今週の特別理事会◎
        •  今まであまりここでご報告することはなかったのですが、ワタシも日本推理作家協会の一員でありまして。一応理事などをば拝命しております関係上、お仕事なんかもあるわけで、理事会なんぞには出席するわけでありますが、まあ理事と申しますのは裏方ですから、雑用ばかり多くっても表立ってご報告することなんざないわけですけれども、今回はちょっと感慨深くもあり。
           わが山椒大夫こと大沢在昌理事長が、次の推理作家協会賞授賞式をもって無事任期を了えられるわけでございます。
           大役おつかれさまでございました。来月からは新体制でスタートいたします。

          • ◎今週のイベント◎
            •  以前にもご紹介しました妖怪シスターズ(別に姉妹じゃないけど)五所川原乱子&宮本幸枝がお送りする「コンセイナイト2」がネイキッドロフトで開催されます。明日(5/23)です。
               ゲストは前回に引き続きオアシズの大久保さん。どうなることやら!
編集者Sのウラ情報  
  • 卒業……
 報道等でご存知の方も多いでしょうが、大夫がこのたび推理作家協会理事長の座を東野圭吾氏に譲りました。
 二期四年務めました。スタッフとしてはお疲れさまでした、という他ありません。理事長職ってほんと大変なんすよ(三平か!)、何が大変かって、説明するのも大変なくらい大変なんですよ。執筆時間が犠牲になることさえあります。
 それでも皆さんが理事長職をお受けになるのは、ひと言でいえば使命感でしょうか。ミステリー界のために何かをしたい、役に立ちたい、それだけだと思います。
 大夫の理事長としての最後の仕事は来週(26日)の推理作家協会賞の授賞式となります。どんな思いで壇上に上がるのでしょうか。
まるひの秘書ヒショバナシ  
  • 今週の厨子王原稿メール件名
 本陣大極宮事件
 時代劇推進はお休みちゅうみたいですね。
 
  • ワタシの「出会い」はどこー?
「週刊文春」5月28日号(現在発売中)に、とても興味深い記事が載っていました。

 戦慄ルポ ネットゲーム廃人
「ファイナルファンタジーXI」は出会い系!?
 若者、主婦が「失職」「借金」「同棲」


 記事の詳細は、タイトルから想像していただくか、買って読んでいただくか、立ち読みでもしていただくとして。
 えーっと……。

 ワタシの「出会い」はどこ−? ヽ(`Д´)ノ

 いや、激ツヨのモンスターと共に戦う"仲間たち"や、バカ話をする仲の良い"友だち"は、もちろんいますけどね。そこから一歩"先"に進むには、何か特別な才能がいるんでしょうか。だとしたら、ワタシにはその才能はなさそうです。わははは。
「ネトゲ廃人」と呼ばれる人たちがいるのは知っていますが、少なくともワタシの周りには見当たりません。残念です(笑)。
ノリノリ編集後記  
  • 珍遊記!!
 今週発売になった「ビジネスジャンプ」の表紙を見て驚きました。
 な、な、なんと伝説のマンガ『珍遊記』の続編…『珍遊記2』の連載が始まったのでした。
 漫☆画太郎先生はデビュー20周年だそうで。おめでとうございます。
 頁をめくる手が黒くなる画風…。嬉しさと可笑しさで、その手が震えました。
(“安打製造機”張本勲さんを見かけました。次の草野球の試合では、たくさんヒットが打てそうな気がする…ノリ)
アンケートから  
  • 続々と♪
◆来ました! 真っ黄色いブックカバー!
 早速愛用していますが、文庫本にかけやすく、読んでいる最中にはずれにくいので重宝しています。

◆にゃっほ〜い☆ ブックカバーいただきました!
 目が覚めるような黄色に気分が上昇気流に乗っかって。
 嗚呼、知らぬ間に歓喜の舞が〜♪
 早速本に装着★
 うーん。す・て・き!!!
 ありがとうございました。

◆ブックカバー届きました! ありがとうございます!
 裏を見て「私、郵便番号、書いたよね?」などと思い返してみたり…思い出せないけど(^^;)
 大切に使わせていただきます!

◆今晩は。今日部屋のドアを開けたら…フェアのブックカバーが届いていました!! ありがとうございました!!!
 普段くじ運の無い私なので、ダメモトで応募したのが良かったのかな、やっぱり応募しなくちゃですよね。
 また来年も参加させていただきます。ホントに嬉しい(^▽^)です。

◆三月末から早2ヶ月・・・
 ポストになにやらかさばる郵便物が…ありましたよー!!
 初めての応募だったのですが、新たな道に踏み出す一歩となりました。
 京極夏彦さんの著作を読むことが多かった(というかほとんどだった)のですが、今回のフェアで大沢在昌さんや宮部みゆきさんの著作にも手を出すきっかけになったのですよ〜^^
 高校に入り、さらには考査もありで忙しくも充実した日々を過ごしておりますが、お三方の本が青春のパートナーとなりそうです^^
 いつも心に大極宮…(笑)
(他多数)

・他にもたくさん「わーい、届いたよ〜♪」のメッセージをいただいています。スタッフ全員で「内職」した甲斐がありました♪ ワタシも愛用していますよ〜。(まるひ)

裏大極宮へ

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2009/05/22
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