週刊大極宮

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- 第414号 - 2009/9/18
HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ  
  • ついに
 裏にも厨子王がっ!!

過去の大極宮へ
燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー  
  • シルバーウイーク
 夏休みが明け1ヶ月と経っていないのですが、シルバーウイークということで勝浦に行ってまいります。台風の接近がいささか心配なお天気は、たぶん雨に降られるとしても一日ぐらいのものでしょう。
 例年“お月見コンペ”と称して秋に勝浦に行くのは、もうひと月あとのことが多いのですが、今年は休みの並び順がよいということで、1ヶ月前倒しにするかたちになりました。
 秋刀魚を焼いたり、いただき物の自然薯を食べたりというのが恒例なのですが…まあ、秋刀魚はもちろん食べられると思いますが、自然薯にはちょっと早いかなあという感じで
しょうか。
 とはいうものの……。
 この秋のオイラは地方巡業が多くって、10月から11月にかけて高松、名古屋など週末ごとに講演に出かける予定です。それに備えた原稿の書き溜めもしなければならず…先週の報告同様、今は仕事仕事の毎日なのです。
 ちなみに『ユーラシアンホワイト』の手入れはなんとか完了したので、年内には本にできるかなぁと期待をしております。
  • ギックリ腰
 秋のスポーツシーズンというわけではないのですが…最近まわりにギックリ腰を発症する人がたくさんいます。スタッフのノリノリ、K川書店のS戸氏、T間書店のT内氏…などなど。
 で、ギックリ腰の話が出るたびにみんながオイラの顔を見て、「大沢さんは大丈夫ですか?」と聞いてくる。
 たしかにここ毎年、必ずやっているんだけれど…なんだかオイラがギックリ腰になるのをひそかに期待しているんじゃないか?と思ったりして……。
安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー  
  • ゲーム女の生きる道
 今週はお休みさせていただきます。
arrow 厨子王の逆襲 〜 京極夏彦のコーナー  
  • ◎今週の宴◎
 日本で唯一の怪談専門誌『幽』創刊五周年記念イヴェント『怪談ノ宴 2009』が大井町のきゅりあん大ホールで行われました。

怪談ノ宴 2009

 大ホールですよ。大ホール。
 僕は相も変わらず映像製作担当。編集Rから依頼された、紹介PVですね。ま、その辺の経緯はウラでどうぞ。裏方の仕事はウラですね。
 ってな具合で、音響素材も渡さなきゃいけないし、もろもろ裏方的調整もあるのでやや早めに会場入り。
 黒史郎くんやオメデタの奥樣なんかはもういらっしゃっていまして。やがて、悪魔に魅入られたような人や怨霊に取り憑かれたような人やなんかが続々と到着。でも到着しない約一名(誰でしょう)。
 東編集長、木原浩勝さん、福澤徹三さん、安曇潤平さん、加門七海さん、立原透耶さん、伊藤三巳華さんと錚々たる面々。ちなみに立原さんとは初対面。
 お化け大学校提携イヴェントということで、委員会の物販組も現れまして、それからこぞってサイン大会に突入。
 やがてリハーサル。
 リハーサルになっても現れない約一名(誰でしょう)。
 もう、ドキドキですね。第二部の前説的に新人紹介コーナーを、という段取りだったわけですが、メインの進行は黒史郎くん。
 ところがこの黒くんはそれはもうおなか壊しちゃうほどのアガリ症でありまして、そこでオヤジ二名が横にいろという指示。そのうち一人が僕で、もう一人が……。
 というところでやっと来ましたよ。誰かが。サンダル履いて。

楽屋

 そんなこんなでリハ終了。
 第一部での僕のお役目は朗読です。ウエブ幽の投稿怪談から選んだ三作品を読むというお役目。これは去年もやりました。
 編集部で選んだ7〜8作の中から三作を決めさせていただいたのですが、文章では怖くても声に出すとあんまり怖くなかったり、文章では通じるのに音読だとよくわからなくなったりするものでありまして、選ぶのもなかなか大変。
 選ばせていただいたのは伽羅さんの「銭湯の話」、巫林檎さんの「隠居」、黒木あるじさんの「デンゴン」。
 なるべく朗読向きで、タイプの違うものを選ぼうと。
 それでも、作者の諒解を得て細かいところを朗読用に変えさせていただきました。やはり目で読むのと耳で聞くのでは伝わり方が違うものです。
 とはいえ、はたして上手に読めたかどうか……は、わかりません。なにしろ初っぱなですからねえ。しかも自作じゃないですから、この読み方でいいのかどうか。緊張します。というか、マイクが邪魔で実は原稿がよく見えなかったというのはヒミツです。

朗読

 で、オープニングPVに続いて東さんが登場。で、改めて呼び込まれまして。つうか、僕はもう呼び込まないでいいから(笑)。
 だってもう朗読は終わったんだし、壇上にいたってしようがないじゃないかと僕は再三再四主張したんですが。ただもーっとオヤジが座っているというのもどうなのかと。
 そしたら加門さんに「横で踊っていてくださいよー」とか言われました。怪談してる横で無言で踊る!! そんな器用なこたあできません。
 で、安曇さん登場。淡々と語る山岳怪談。本来は書く方でも喋る方でもなかったようなのですが、もう堂に入ってますね安曇さん。
 続いて怪談シスターズの登場。刑場跡墓場廃虚と繰り広げられる三者三様・魔界見聞譚の数々。
 その後フリートークになりまして。段取りでは安曇さんにシスターズの感想を聞くということになっていたのに、いきなり僕に振る編集長。イジメてますか。
 でも、みなさん語りも達者な人たちでしたから、そこはまあ安心です。
 なかなか勉強になりました。

怪談シスターズ

 で、休憩。休憩中は平山夢明監督「大日本ノックアウトガール」、山田誠二監督「妖奇怪談全集」のPVが上映されました。
 って、よく考えるとこれらにも何かしら関わっている僕。をを、何だかはずかしい。
 そこで物販ブースを覗きにまいりまして。1000人収容の大ホールですから、さすがに埋まりはしませんでしたが、それだってえらい人出ですよ。いろんな方がいらっしゃいましたが、きちんと挨拶できなかった方もいらっしゃいます。ごめんなさい。
 それから、ロビーでサインはちょっとマズかったのでご遠慮いただきました。こちらもごめんなさい。
 それでも、つい売り子をしたくなるのは長年の習慣、というか宿痾。
 しかし売り子をしてはいられません。第二部の前説をせねばならんのです。と、思ったらまた姿が見えない約一名。というか四名。
 
 やっと捕まえましたよ。平山さん。平山さんは「そんな話すネタなんかないよう」と直前まで電話で怪談を聞きあさっておられまして、しかもシメキリがゲンコウがという尻ファイヤー状態。もしや仕事を……と思いきや、「キンチョーすっからさ、ちょっとその徹やなんかとね……うふふふふふ。まーいいじゃない」
 何をしていたんだキミ達は。
 
 で、第二部。
 僕と平山さんがまず舞台に出て黒くんを呼び込む、という段取り。決まっているのはそれだけ。「いい具合に二人トークでつないでください」という指示ですよ。うーむ。
 この組み合わせだとどうしたってコワイ話にはなりません。このままではお笑いコーナーになってしまうと、あわてて黒くんを呼びまして。黒くんは手書きのカンぺ、しかもデモンズの写真を表紙に張ったお手製のボード仕様を手にして登場。

あわてて黒くんを呼びまして

 いや、健闘しましたねえ黒史郎。サクサク進めます黒史郎(早くやり過ごしたかったらしいですが)。自分の話もサクッと切り上げて、すかさず新鋭怪談作家さん達を呼び込みます。
 新人コーナーなどと呼ばれてましたが、もう新人じゃないですよみなさん。フレッシュだけれども。
 第一回幽怪談文学賞の宇佐美まことさん、水沫流人さん、第二回の長島槇子さん、勝山海百合さん、第三回の岡部えつさん。第二回の雀野日名子さんは残念ながら欠席。みなさん活躍されていて頼もしい限り。
 そこでさらに平山さんが、「超こわい話」の松村進吉さんと地獄の四冠・真藤順丈さんを呼び込むという運び。で、呼び込みの催促をする黒史郎(笑)。お二人とも緊張されてました。まあ、本来物書きは人前に出ませんからね。引っ張り出されるわけですからね。
 まあこんだけ壇上に人がいれば収拾がつかなくなることは必至。というかそういう演出なわけです。そこで東編集長が登場してカオス状況を一掃するという台本だったわけですね。でもって実はこのコーナーの間に、こっそり閉まった遮幕のウラで舞台替えをしているわけですよ。いろいろタイヘン。

呼び込まれた人々

 そして第二部。幕が開くとそこに座っているのは木原・福澤両巨頭。一気に漢臭いヘビーな空気になります。東さんと黒くん、平山さんは壇上に居残り。僕も居残り。やっぱり踊れというのか。
 一番手は木原さん。慣れたものでございます。
 壇上で福澤さんが先程仕入れたネタの脳内整理を必死でしている平山さんの邪魔をしていたのはヒミツです。意地悪だ。福澤さんも。
 で、二番手はその福澤さん。ハードボイルド。そして地獄のミサイルマン(ってどういう意味なんだろう)平山さんがラスト。個別パートが早く終わってしまった場合、フリートークで時間調整する手筈だったわけですが、三名とも予定時間より多く語ってくださいました。さすがです。

フリートーク

 そんなこんなで宴は終了。今回は五周年のお祭的な進行でしたが個人的にはもう少ししんみりしたのもいいかなあと思った次第。
 しかし、半分くらいは開いているはずの座席が、壇上から見ると意外に埋まって見えたのはなぜなんでしょう。
 ご来場くださいましたみなさま、本当にありがとうございました。
 
 その後、陣中見舞いに来てくださった方々と交流などをいたしまして。
 何しろ人が多いものですから、ゆっくりお話はできませんでした。会えなかった方も多く、失礼いたしました。
 で。
 なぜか台本にはその後のことも書かれており。
 え? 終わってないの? というわけでバスに乗って某所に移動。打ち上げですね。

打ち上げ

 反省してる風の男三人。

反省してる風

 で、さらに某所から某所に移動。移動中道を間違えて妙な暗がりに迷い込むバス。って街灯ありませんよ。真っ暗ですよ。そこにまるで巨大カヤコの叫びのような音が。ラップ音か? 
 到着してみるとこんなことに。

ぼっきり

 ぼっきり。
 翌朝見るとこんな風に。あらあら。

修繕

 で、温泉に入りまして。平山天野黒が誰もいないのをいいことにマグロのようにずっと泳いでいたことはヒミツです。それから、編集Rがロッカーと下足箱を間違えて、しかもタオルを忘れて羞ずかしい恰好で(以下自粛)。松村・真藤・デスメタルSが並んでいるとタコヤキみたいな感じになるのもナイショですよ。
 男性側がはてしなくバカな感じだったのに対し、女性陣には大変なことが起きていたようですが、それはまた別の話。

旅館

 って、誰か写ってるし。

 一夜明けまして、尻に火がついた人々のうち、もう尻が囲炉裏の炭みたいになっている人たちを除きまして、なぜかバスはマザー牧場へ。いや、そこまで台本に書いてあるんです(笑)。
 動物大好きな加門さんの動きが突然早くなり、眼の輝きがキラキラとしてしまったことは、そんなにヒミツでもありません。
 ヒツジだのブタだのウマだのウシだの。躍動する加門七海。搾る黒史郎。明るい陽光の下の水沫流人。草原の東雅夫。
 まあ、そんな場面が見られただけでオモシロかったですよ。

牛と一緒
 
 牛と一緒に搾乳しよ。
 でも、クビ写真撮って子供さんにトラウマを植え付けるのはどうなんだ、山下さん。

ヒツジ

 だから。

ごはん

 いや、まあいいのか。

集合

 そんなわけでみなさん、お疲れ樣でございました。さあ、次の幽に取りかかりましょう。
  • ◎今週の祭◎
 ええと。
 昨年僕が、あぁルナティックシアタープレゼンツ・ホラリオン「ルナティック映画祭」にお招きいただいたことをご記憶の方もいらっしゃることでしょう。
 その時点では、座員たちが作成したホラーっぽいショートムービーのコンテストです、と聞いていたわけです。しかし。
 待ち受けていたのは、それはもう驚くべきバカ(褒め言葉)映画(映画じゃない!)の群れだったわけです。で、まあその方面はストライクゾーンなので、僕はたいそう喜びまして、来年も来てくれるかな? いいとも! と言ったわけで。
 一年たっちゃったんですね。
 で、行きました。下北沢。やるんだ、今年も。

やるんだ、今年も

 今年はもう、のっけから「バカです」「バカだけです」「バカオンリーです」と断言する橋沢座長。そりゃあもうコメントもしにくいほどの名作が。
 審査するのはお客さんと、そして例によって唐沢俊一さん。そして僕。
 パワーアップしてるのかグレードダウンしているのか、そこは見方次第ですが、えらいことになってました。
 まあ、何にしてもビリを目指すのはトップを目指すより難しいものですよ。来年もやるそうなので、みなさんこの荒行に精進していただきたいものですよ。

優勝準優勝審査員賞のみなさんと

 ってな具合で、優勝準優勝審査員賞のみなさんと。

橋沢さんと

 で、横にいるのが橋沢さん。この方が主演で、何か僕の小説を舞台にするらしいですよ。いったい何をするんだろう。見当もつきませんねえ。
 ええ、わかりませんねえ。橋沢さんの容姿を見ても。
 ホラリオンは日替わり企画でまだ続いております。むふ、と思われた方はぜひ足をお運びください。
  • ◎今週の本業◎
 いちおう小説家なので小説も書きますよ。
 小説すばる(集英社)の「虚言少年」も三回目。例によって何も起きません。最近、何も起きないなあ僕の小説。
 で、ウラでやっつけていたゲラは、『ルー=ガルー 忌避すべき狼』講談社ノベルスバージョンですね。再起動いたしました。
 長く中断していましたが、休んでいたわけではありません。樋口彰彦さんに描いていただいていたコミック版も完結しまして(好評発売中)、次のステージにやっと進むことになりました。
 さて何がどうなるのでしょう。
 と、いうわけでまずはリニュウアル。細かい手直しとお色直しをいたしました。
 徳間書店とは、新企画を調整中です。

 そんなワケで、生きていたならまた来週。
編集者Sのウラ情報  
  • オマケはうれしいけれど……
 オーツカくんがオマケ目当てにDIMEを買ったということです。
 いまさらのことですが女性誌の付録はすごいことになっていますよね。だれしもオマケという言葉には弱いものではあります。が、書店の現場は大変らしいです。付録を挟むと、あたり前ですが膨らみますから大量には平積みできないんですね。なにもなければ数十冊ラクに積めるものが、せいぜい数冊。一つの雑誌で数面をとるわけにもいかないでしょうから、こまめに補充してるんですかね。書店員さんからすれば余計な仕事が……ということでしょうか。それでもそれを補う売り上げアップがあれば、苦労も報われるということですが、どうなんでしょうみなさん、付録目当てに雑誌買われます? わたしは子供の頃、付録目当てに少年誌を買っていたような……。あと学習誌とかね。
まるひの秘書ヒショバナシ  
  • 今週の厨子王原稿メール件名
 たのしい大極宮ン一家
 いやホントたのしそうですね、厨子王。とくに「ぼっきり」の翌朝(笑)。
  • インフルエンザではなく
 普通の風邪をひいています。ある意味ホっと(?)してたりして。
 鼻がズルズル、喉がイガイガ、咳ゴホゴホ。でも熱は微熱で寝こむほどでははなく、ただダルイだけ。
 集中力に欠けているので、今回の更新がカンペキにできているか、ことさら自信ありません。
 皆さま、よろしくお願いしますね、間違い探し♪
 季節の変わり目。暑かったり涼しかったり、一日のうちの気温差も激しいです。インフルエンザだけではなく、風邪にもお気をつけくださいませ。
ノリノリ編集後記  
  • 11月は朗読会
 京極さんがらみの夏の恒例イベントが一段落した感じはありますが、10月は大沢さんと京極さんがそれぞれ2つの講演会をおこないます。
 そして11月は、今年で8回目となる朗読会。本日18日…「チケットぴあ」で情報公開となりました。
 チケットの取り扱いは「チケットぴあ」のみで、10月2日(金曜日)から一般発売。Pコードは「615−979」です。
 更新ネタがなく、スタッフみんなで情報を小出しにしてきましたが(苦笑)…ぜひともみなさま、今年も会場に足を運んでくださいませ。よろしくお願いいたします
アンケートから  
  • おめでとうございます〜♪
◆帰宅したらポストに入っていた【ご不在連絡票】。
 送り人の欄には "オフィス (様)"
「ハテ?」
 通販は良く利用する方だけど、まったく心当たりのない送り主には期待半分、不安半分。
 早速再配送を依頼し、いざ届いた袋の送り状には「サイン本」の文字が!
 刹那、とびでた叫びが
「いや〜ん。いやだぁ〜〜〜。」
 そして、ふるえる手で包装を開けて、もう一度、
「厭だぁ〜〜!」
 昨日は「裏」をチェックしていなかったので全然ピンと来ませんでした。ごめんなさーい!
 でも、本当にありがとうございます!
 夢のようです!!

◆「厭な小説」のサイン本を戴いた者です。
 この場を借りて御礼申し上げます。まさか自分が当選するとは夢にも思いませんでした・・・
 手元に届いたときは、嬉しいというよりも驚きの感情のほうが勝ってしばらくパニック状態でした。
「厭な」小説であっても、(たとえ家族が厭がろうとも)家宝にします!

・おめでとうございます〜♪ って、やっぱり「厭」でしたか。わははは。(まるひ)

裏大極宮へ

- 第414号 -
2009/9/18