週刊大極宮バックナンバー

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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王
▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆京極がレギュラー出演するラジオ番組の放送開始日時は、日本シリーズの勝敗しだい???

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆朗読会稽古ほか…
 久しぶりにオフィスに作家三人全員が集まって、朗読会のための読み合わせと会議をやりました。
 今回の朗読会…第一部は、オイラと厨子王がそれぞれ持ちシリーズの第2作目であるところの『毒猿』と『魍魎の匣』を朗読。安寿はその二つにゲスト出演というかっこうになります。
 第二部は、ウラとイケの“らんぼうシリーズ”で、この朗読会のために書き下ろした『ぶんぶんぶん』です。
 チケットがまだ若干残っているような話もスタッフから聞いているので、まだお求めでない方は、これを機会にぜひ足を運んでみてください。

和気あいあいの読み合わせ

熱演ちゅう

↑ 本番さながらの熱演 ↓

声色炸裂ちゅう

 この日の会議では、「推理作家協会60周年記念イベント」で上映される予定の、厨子王撮影短編ドラマ(?)『消えた理事長』の試写も行われ、中身はともかく豪華な出演作家&編集者陣の達者なお芝居を楽しませてもらいました。
 これをご覧になりたい方は11月11日の「ミステリーカレッジ」にぜひぜひご参加ください。当日は会場で厨子王による“ナマ音声解説”もつく予定です。

これも芝居?

↑いったい何が…

 なんだか朗読会とミステリーカレッジの宣伝ばかりになってしまいましたが…よろしくお願いいたします。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆御礼とお詫び
 今年に入ってから、宮部がどうも体調不調と申しますか、体調乱気流という感じで、なかなかスケジュールどおりに仕事ができず、ゲームさえ休みがちという……。
 信じらンない、考えられない事態なんですが、まあこれ、年齢的なもののようです。
 仕方ない。だんだんとこういう状態に慣れて、コントロールできるように努めていきたいと思っております。
 ただひとつ、まことに恐縮に思っておりますのは、読者の皆様からいただいたお手紙に、今年はまったくお返事を書くことができないまま、10月も半ばを過ぎてしまったということでございます。

 本当に本当に申し訳ございません。

 そして、温かいお手紙をありがとうございます。

 お返事は書けずとも、すべて拝読し、大切にとってあります。

◆ウィキペディア
 先日、朗読会準備会議がありまして、久々に大・極・宮が集まりました。
 で、その際いろいろ話しているときに、わたしら3人もネット上の百科事典「ウィキペディア」に載ってるよ、と教えてもらい、宮部びっくり!!
 私のパソコンにはワープロの呪いをかけてあるので、彼(だと思うの、たぶん)は己がパソコンであることに覚醒しておりません(要するにネット環境にないんですよ^^;)。
 なので、ケータイでも検索できるのかな〜と思って、試みてみました。
 できました。「暇つぶしウィキペディア」というところにつながるんですね。どうやら簡略版のようですが。
 で、まず大夫様を見てみたら、今は「削除提案中」ということで、閉じられていました。その理由も、会議のときに聞きましたので知ってましたが、現物を見て感動♪ うお〜、こんなんなるのか。
 次に厨子王殿を。で、いよいよ己のところを見ると。
 わぁ、こんな細かいことまで書いてもらってる〜。またまたびっくり&感動。
 アハ、『ローグギャラクシー』に怒ったことまで書いてある。なんか時間が経つとハズカシイですね、ハイ。
 う〜ん、できたら本名は載せないでほしいなぁと思いましたが、まあ事典である以上はしょうがないのかな。
 でも。
「自身にはショタコンの傾向があると述べている」
 というのは〜(^^;)? あれ? わたくしそんなこと言いましたっけ? 大夫様がジョーダンで言ってたんじゃないかしらん??
 男の子も女の子も、本が好きなお子たちなら、私はみ〜んな好きですよ♪
 で、さらに。
 わくわくしながら、「コミック作家」の「田辺イエロウ」さんのところを見てみました。
 それによると、先週わたくしがここで書いた「?」は、まったく的外れな「?」ではなかったようで、それには安堵いたしました。
 が、しかし。
 クリエイターさんが、ご自身でオープンになさっていない事柄を詮索するのは、

 たいへん非礼なことだったと、いたく反省いたしました。

 ともかく、わたしは『結界師』のファンです♪ 早く続きが出ないかなぁ。
 あと、会議終了後の放談時、厨子王に薦められた『もっけ』も面白いです!!

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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆うんすんカルタ
 今年も参加してきました。人吉市鍛冶屋町の「うんすんカルタ全国大会」。
 まあ日本独自のものですから、世界大会でも宇宙大会でも嘘ではないわけですが。
 とはいえ、元をたどれば南蛮のカルタ。ポルトガル伝来のものでございましょうということで、今年はポルトガル大使からのメッセージも披露され、開会式では親善の意味をこめて両国の国旗が掲揚されました。
 と、書くとなんだかモノスゴイ堅い感じのイベントに思えるかもしれませんが、小学生からお年寄りまで、寄って集まりわいわい楽しむ和やかな集まりであります。
 と、書くとなんだか町内の寄合みたいですが、今年は熊本県内はもとより、長崎をはじめとする他県からの参加もありまして、参加チーム数は昨年の1.5倍。激戦であります。
 と、書くとなんだか必死で戦ってるみたいですが、勝ち負けにこだわらず楽しめるのがこのうんすんの良いところ。勝敗に拘泥するようなつまらん遊びではないわけで。
 うんすんカルタの中興の祖ともいうべき鶴上先生が大会終了後に発せられたお言葉、「勝てば嬉しい、負けても楽しい」は、まさに至言。
 と、書くと勝っても負けてもいいっていうなら、だらだらーっと遊んでるだけなのねと受けとられがちなんですが、そうではなく。そりゃあたいそうな緊迫感なわけです、試合中は。
 真剣ですよ。
 全日本妖怪推進委員会・伝統古典遊技研究会紙舞は、今回三チームでの参加。
 僕、悪人編集長G、不沈空母U、京都から参加の松野くらさん、そして村上健司くんがチーム心。
 世界妖怪ショップ店長K、副店長の編集R、委員長M、ブルートレインでやってきたKさん、工作員Oが、チーム技。
 多田克己センセとうちのT君、それから名古屋から参加のTさん、初参加のDさん、Nさんがチーム体。
 しかし心技体って、相撲じゃないんだからなあ(笑)。知らなかったよ当日まで、その名前。
 で、仕事が終わらず寝坊して遅刻したのが編集Rだということはヒミツですよ。

気合いじゅうぶん

↑イカレたオヤジども。
いや、普通のメンバーもいるんですよ、うちのチーム。

 僕らの最初の対戦相手は中学生。百人一首の名人・コードネーム「部長」が、手強いわけです。
 で、会場がシイタケ売り場に近いので、シイタケが死ぬほど苦手な悪人Gは苦しいわけです。
 それ以前に二日酔いだったんじゃないのかG。でも、なんとか一勝。

一戦め

↑手前にG、その後にどんこ(シイタケ)の山があるワケですね。

 二戦目は、僕らが負けた小学生チーム。
 一年でものすごく成長してますよ、ヒロシ君もモモタロウ君も。一方こっちは衰えてますからね。年寄りですからね。
 でも、今回は勝たせていただきました。

二戦め

↑昨年僕らが惨敗したヒロシ2007にリベンジ。

 すわ優勝候補、って感じだったわけですが、長崎のチームちゃんぽんにあっさり負けました。わはははは。
 地元の新聞社やテレビ局の方々も取材にきていらっしゃいまして、
「負けて悔しくないですか?」
 と訊かれました。全然悔しくないですって、いやほんと。
 個人戦でもあり、集団戦でもあり、頭脳戦でもあり、運まかせでもあるという、その複雑なプロセスを敵味方渾然となって楽しむのがうんすんカルタですから。
 ただ、どうも「楽しんじゃった方が勝つ」っぽいんですよね。
 来年はもっと楽しもうぜと、終わってからぐだぐだになって誓い合った伝統遊技研究会のだらけた一行なのでした。
 実行委員会のみなさん、お疲れさまでした。
 人吉のみなさん、お世話になりました。

◆「怪」ラヂヲ
 九州から戻るなりTBSラジオに。
「本当にあったらコワイラジオの企画」がどうやら本当だった模様。
 うーん。いいのかこれで、と思いつつ構成をまとめて、いや、こんなのアリですかという感じでサクサクと決めまして、
 あんな人やこんな人にもご協力をいただくことにしまして、そんなことやるのかよ、と局の人が困惑しまして、まあいいか、と番宣などを収録。
 土曜日の夜九時からだそうで。
 来月にははじまるそうですよ。
 出演は悪人G(またかよ)他、怪オールスターズ。
 え? 僕もなの?
 えー。

収録ちゅう

↑楽しくて笑ってるわけでは決してありません。
ずっと笑っているという台本なんです。

◆朗読会
 の最初で最後の練習が。いや練習というか、SEなんかの調整も含めた読み合わせですね。
 大極宮が揃うのはひさしぶりです、はい。
 まあこの様子は他の場所や裏ブログで出るでしょうから、詳しくは書きませんが……。
 大夫様、歯を出してしゃべる声色は、あれ反則ですから。笑い死にしそうです。

やばいやばい笑っちゃう

↑笑いをこらえるのに必死の中腰…

↓たまらず爆笑

笑い死にしている三人


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■編集者Sのウラ情報

 オフィスの朗読会、推協イベント、いよいよ一月を切ってきました。朗読会は前にも書きましたが何の不安もありません。
 今週からトップページの「特別リンク」に加わりましたが、今安寿が毎日新聞夕刊で連載中の「英雄の書」のサイトがオープンしています。あらすじや用語解説から、挿画を担当されている宮嶋さんが描かれた安寿の似顔絵、壁紙ダウンロードなど多彩な内容です。ぜひポチッと(S)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名
 大極宮人間
 人間ですからメシも食うわけです。中華屋さんから出前なんか取ったりして。

食事休憩ちゅう

 山椒大夫と厨子王は、仲良く同じ「あんかけかた焼きそば」、風邪気味の安寿は「玉子スープ」、餃子と酢豚のお皿も見えます。美味いですよ、ここの中華。作家もスタッフも大好きです♪ 出前だけじゃなく、たまに皆でお店にも食べに行きます。機会があったら、写真を撮って載せたいです。

 この日の写真は、実況でチラリと裏にのっけたりしました。記事をアップしたのが夜の10時ちょっと過ぎ。で、私は11時に「お先に失礼しま〜す」と帰宅したんですが、後で聞いたらナント深夜2時までしゃべくり倒していたとか。いやはや…先に帰っててヨカッター!お疲れさまでした。

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■ノリノリ編集後記

『第17回神保町ブックフェスティバル』に関して情報を載せました。商品などの細かい情報は、スタッフブログ「裏大極宮」に順次載せていきます。興味のある方はチェックしてみてください。その際、競馬情報がちょっと邪魔ですが…お許しを。
 なお、当日は取扱い商品リスト等をおくばりして、なるべく待ち時間のないように応対したいと考えております。スムーズな接客を心がけますので、よろしくお願いいたします。

 さてっ、秋真っ盛り。スポーツの秋ですね! …と、いきなり話題を変えて。プロスポーツも国内外各競技いろいろと行われておりますが…なんといっても世間は亀田一色。なかなかうまく収束しませんねぇ。
 スポーツでよく言われる「心」「技」「体」。少年ジャンプだと「友情」「努力」「勝利」が欠けていたのは確か。まあ当事者は処分に従って精進するしかないでしょう。大毅選手が二十歳になったとき、内藤選手とともに「黄桜」のCMに出るのはありじゃないかと思います。
(亀田兄弟よ『明日のジョー』はもう読んだかい?…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

◆いつも楽しく拝見させていただいています。久しぶりに重箱の隅をつつかせていただきます。
■安寿のがまぐちコーナーで、見つけました。「鳥森の謎はまだまだ解けなさそうですが…」のところで、「結界師」に出てくるのは、「鳥森」ではなく「烏森(からすもり)」です。
では、こっそり、修正お願いいたします。
(他多数)

●重箱ホジホジありがとうございます! コッソリ直しましたー。(ご指摘いただいても「鳥」と「烏」の見分けがつかない、私の情けない眼;; ふりがな助かりました!)これからもよろしくお願いしま〜す♪ ぺこ。(まるひ)

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