週刊大極宮バックナンバー

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 最新号へ 2007.9.28

▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王
▼編集者S ▼まるひ ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ

◆都内某所にて、ドラマW「長い長い殺人」の製作発表がおこなわれたらしい。

出演者の方々


 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆日本推理作家協会60周年記念イベント
作家と遊ぼう!MYSTERY COLLEGE”のチケットが発売になりました。販売枚数は1500枚。今週アタマの時点で3分の1ほど売れているようです。
 当日はオイラはもちろん安寿や厨子王も参加するトークショーやビデオ上映など…さまざまなイベントが朝10時から夕方4時まで目白押し。入場されたお客様にはお土産も付きます。作家愛用品のチャリティーオークションやら賞品の当たるクイズ大会に参加もできます。作家をごく間近で見て話せる数少ない機会なので、興味のある方はぜひ「チケットぴあ」で入場券をお求めください。当日券が発売されるかどうかは今のところわかりません。詳細は日本推理作家協会のホームページをご覧ください。

 とまぁ…この秋は推協イベントと朗読会が続けてあるので、ゴルフシーズンとはいえそうそうゴルフばかりもしていられない。例年どおりある出版社主催のコンペや、勝浦での“お月見コンペ”などは、腰を痛めない範囲でね…。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆第3回 新潮エンターテインメント大賞が決まりました!
 毎年一人の作家が受賞作を選ぶ、このユニークな賞。今年は宮部が選考委員を務めましてございます(第1回が石田衣良さん、第2回が浅田次郎さん、来年の第4回は江國香織さんです)。
 受賞作は、井田ひろみさんの『月のころはさらなり』です〜♪
 宮部が一読して惚れ込んだ素敵な作品です。どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
 と、言いつつ。
 単行本化の際には、もしかすると題名が変わるかもしれません。皆様、第3回新潮エンターテインメント大賞受賞作ということを、どうぞご記憶くださいませね。

◆その選考会の後で
 小川町の「時代屋」さんに、新潮社の編集さんたちと、わらわらとお邪魔して参りました。遅い時間帯だったので、特にご挨拶もせずに失礼してしまったのですが、いつもお世話になっておりますm(_ _)m
 宮部が何を買いに行ったかと申しますと、編集さんたちに勧められたコミック『へうげもの』を求めて行ったのです。首尾よくゲット、おかげで翌日の連休初日は、まる1日『へうげもの』にどっぷりでございました♪ ちょっと腰が重かったので、ゴロゴロしながら読みふけり、もう至福のひと時(^o^)。
 すごくかっちりした戦国武将ドラマで、「名物」のこともよくわかるのに、なんでこんなに笑えるんだろう??
 不謹慎ですが、1巻でいきなり描かれる松永久秀の最期、遙か上空まですっ飛ぶズラにまず爆笑。それからも爆笑の連続でした。信長の最期のシュールなこと。あの状態でお茶を点てるとは、コミックだけの魔法ですな。光秀の最期は泣けます。なんか「最期」ばっかりですが、戦国武将ものは必然的にそうならざるを得ないんで、どうしたって暗い話になりがちですが、そこが『へうげもの』は違うんだなぁ。
 古田織部って、こんなヒトだったのかぁ。愛妻家ってトコも、ポイント高し♪
 そういえば、ずっと昔、「利休」という渋い映画で、確か加藤剛さんが織部を演じておられた記憶があるのですが……。主要キャスト3人だけの、地味ですがチャレンジングでサスペンスフルで、好きな映画でした。そのときの織部は、実に実に生真面目な人物でございました。
 で、『へうげもの』に加えて。

 時代屋さんには「彦にゃん」グッズがいっぱい!!

 今さら説明不要と思いますが(ブームなんですってね)、「彦にゃん」とは、国宝彦根城築城400年祭のマスコットキャラ。「ひこねのよいにゃんこ」ちゃんであります。
 ぬいぐるみをゲット。仕事部屋で仲良くしています♪

彦にゃん


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■厨子王の逆襲 〜京極夏彦のコーナー

◆業者です
 僕は。今回。
 推理作家協会六十周年イベントですね。
 いつ告知されたのかよくわからないわけですが、もうチケットは売っているようなのでオープンですね。
 なんか、六十周年イベントのサイトでは「脚本・我孫子武丸、監督・京極夏彦」のビデオ云々と書かれておりますが、これは間違いです。
 何度も何度も繰り返し言っているんですが、「企画・脚本・総指揮・我孫子武丸、編集・京極夏彦」です。
 これは我孫子武丸さんが発案されて脚本まで書かれた企画ですので、お間違いのなきよう。
 僕は編集ですよ編集。いつだって編集です。ただ、素材がなくちゃ編集はできんのです。素材がなかなか集まらないので仕方がなく撮影もしなきゃならなくなるというだけです、はい。
 何を作ってるのか――といえば、まあ一種のドラマ、つうか寸劇ですね。
 で。
 サイトには「ノリノリで撮影」とも書かれていましたが、いまどきノリノリって表現もどうかとも思いますが(笑)、急いでいただけです、はい。
 なんたって二十人近くの作家がいっぺんに出演するシーンを、リハなしで三十分以内で撮影するという無謀な試み。なんせみなさんお忙しい方ばかりなので、顔を揃える機会などそうそうなく、なんと理事会終了後、乱歩賞の授賞式が始まるまでの限られた時間しかとれなかったわけです。
 これ、変身後のウルトラマンがウルトラマンのままカップヌードルを食おうというような試みですよ。カラータイマーが鳴り終わる前にはたしてヌードルは食えるようになるのか!
 うー……。
 それに加えて、みなさん芸達者とはいうものの、そこはソレ。小説は玄人でも、芝居は素人。それなのにNG不可。
 いや、そもそも作家というのは協調性のない人種なんです、きっとたぶん。保育園の保育士さんの苦労がよくわかりました、ええ。
 ノリノリどころか泣きながら撮ってたですよとほほほほ。
 しかーし。
 作家・編集者総勢三十人以上が登場するビデオというのは、豪華です。
 クレジットはスゴイメンバーですよ。絶対に他ではあり得ない企画です。あんな人やあんな人が画面に映るだけでゴージャスです。しかも喋って動きますから、観て損はないでしょう。
 まあ、後は編集でなんとかしろ、と。
 えー。
 ちなみに、今回の乱歩賞選考会の様子も番組に仕立てて上映する予定。
 文学賞の選考会風景なんか、なかなか観られるものじゃありませんから、これも貴重映像間違いナシです。
 で、こちらも僕が編集するんですね。そうなんですね。
 うー。
 あんな人やあんな人があんなことやあんなことをするドラマや、貴重な選考会の様子に興味がある方は、立教大学へgo。
 チケットは好評発売中。

◆だから業者です。
 ってな具合で、足りない映像を撮り足しに一日時間を空けて東奔西走するワタシ。
 たとえば某出版社とか、某出版社とか、某出版社とか、某出版社とか。

某出版社とか

某出版社とか

 仕事で廻ってるんじゃないところがスゴイですね。泣きたくなりますね。
 ちなみに、大沢オフィスの諸君も登場しますよ、寸劇。

大沢オフィスでも…

 ははははは。
 演技してますよこの人達。

演技ちゅう

 と、笑っている場合ではなく。
 できあがるんだろうか。ホントに……。

※注 小説も書いてますので、ご心配なく。

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■編集者Sのウラ情報

 厨子王も書いていますとおり、小芝居をやりました。オフィスオールスターです。どう編集されるかは厨子王の腕次第ですが、どうであれあまり観たくないですな。
 以前にも書きましたが、推協イベントが11月11日、朗読会が17日。続いております。ただ朗読会は3人ですが推協は出演者一杯。推協お得です。しかも一日がかりで立教大学構内。学園祭のノリで久しぶりの学生気分を味わうもよし。と、推協イベントの宣伝ばかりしていますが朗読会もよろしくね。チケット発売日はどこかに書いてあるはずです。
 それはそれとして、先週は江戸川乱歩賞の授賞式で、新人作家がまた一人誕生したわけです。以前にもまして新人作家が生き残っていくのが大変な時代、是非頑張ってもらいたいものです。そうでなくてもどの新人賞がというわけではないのですが、次作がでない人が多いような気がします。新人賞が目的と化していて、安心してしまうのでしょうか。それとも全力を出し切ってしまい、息切れしてしまうのでしょうか。
 一つの理由として思うのが、どうも最近の方は読書量が絶対的に少ないのではないでしょうか。なかにはほとんど本を読んだことがないのに小説を書いてみましたという人も結構います。運良く新人賞デビューできても後が大変だと思うのです(S)。

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■まるひの秘書ヒショバナシ

◆今週の厨子王原稿メール件名
 大極宮の怒り
 考えるだにオソロシイですね。三人が同時に怒ったら…。

 只今復習中。うぃ〜あ〜じえねみ〜ずおぶり〜ありてぃ〜♪
 はいコレ
 私は9月23日のほうに参戦しました。当日の体調では
・1番 NEVERMORE…コレを観るために行くので気合い!
・2番 ANNIHILATOR…涙をのんで休憩
・3番 DESTRUCTION…ぶっちゃあ〜!のためにガンバル!
・4番 NUCLEAR ASSAULT…体力ゼロで後ろ髪ひかれつつ逃亡
 とまあ、出演4バンドのうちふたつ観られれば御の字かなあって感じだったんです。
 でも行けば行ったでなんとかなるもんですねえ。NEVERMOREの演奏がすんばらしかったのと、シュミーアのド迫力でアドレナリンが出まくったおかげでしょうか(はたまたアナイアで休憩がよかったのか)、4番めのダン・リルカの勇姿もしっかり拝むことができました!(喜)
 しかも公演後、会場の外でひとりでフラフラしてた(なぜだ?)ジョン・コネリー(NUCLEAR ASSAULTのVo/G)と握手! という嬉しいオマケまでついて、「がんばってココに来てよかった〜」と心から思った次第です。
 長丁場の上にオールスタンディング。年齢的にキビシイものがあるけれど、出演バンド次第では来年も行ってみたいです。
 いやその前に…今年はもうひとつコッチが…(汗)

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■ノリノリ編集後記

 ラグビーW杯の日本代表は、日テレのヒドイ中継で幕を閉じました。スポーツ中継であんな失態は前代未聞じゃないですか。腹がたって寝られませんでした。まあ…がんばった選手のみなさん、お疲れ様でした。
 僕はとりあえず4年後の主力を探すため、大学ラグビーの試合を観に秩父宮に足を運ぶことにします。

 さて今週は…
 京極さんと宮部さんに、またまたたくさんサインを書いていただきました。残るは大沢さん。お披露目は神保町ブックフェスティバルか光が丘での朗読会になります。詳細は後日。

 でっ、すごいお知らせ!
 先日大極宮書店で「北斎百物語版画セット」をお買い求めいただいた方々…。なんと全員に“全日本妖怪推進委員会肝煎”である京極さんから、御礼のサイン本のプレゼントがあります。当初は抽選で10名の方に一冊ずつという予定でしたが、太っ腹な京極さんのご厚意により『嗤う伊右衛門』と『覘き小平次』の単行本2冊セットとなりました。

サイン本セット

 本日発送しましたので、楽しみにお待ちください。

 でっ、もうひとつお知らせ!!
 来週の金曜日10月5日は、朗読会のチケット発売日です。前日4日発売の「ぴあ」に紹介記事も載ります。詳細は当ホームページ「イベント情報」で。どうかよろしくお願いいたします。
(来年の会場探しは早くも暗礁…ノリ)

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■アンケートから (兼 間違いさがしコーナー)

◆刺されないで下さいね厨子王……!!(本気で)
御武運お祈り申し上げます。

●スタッフも心配していた前号のスズメバチ問題。どうやら刺されることもなく「どっか行った」らしいです。厨子王は無事です。ご心配かけてすみません〜。(まるひ)

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