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 第30号へ 第31号 2001.10.19 第32号へ 
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▼山椒大夫 ▼安寿 ▼厨子王

▼レポート ▼まるひ ▼編集者S ▼ノリノリ ▼アンケートから

■HEADLINE RUMORS 〜 風のウワサ 

◆10/19(金)に行われた大極宮ミィーティングが長引いたせいで、
今週号の更新が大幅に遅れたらしい。(言い訳♪)

 
■燃えよ山椒大夫 〜 大沢在昌のコーナー

◆"勝浦ゴルフコンペ"
かねて予告のとおり、10月最初の週末に勝浦の別荘にて、逢坂剛夫妻、
真保裕一夫妻となじみの編集者を迎えてゴルフコンペを決行した。
初日は天気が良く、30台も出てまずまずの調子。しかし…
二日目は一転して風が冷たく、スコアもボロボロであった。
だが、別荘での食事ではバーベキューや釣りたての魚(参加者の一人が
前日に神津島で釣ったもの)などを御馳走できて、とりあえずはホストの
役割は果たせたかな…。
夕食後、酒を飲み交わしながらのゴルフ談議や、酔っぱらいたちによる
真夜中のアプローチ練習、あげくビデオカメラを持ち出してのフォーム
チェックと…愉快な時間を過ごせた。

◆"J−PHONE『未来形J』ファイナルイベント"
勝浦でのゴルフを終えた翌日(三連休最終日)、都内で催されたイベント
に参加してきた。雨にもかかわらず、たくさんの人が集ってくれました。
中には遠方からの熱心なファンの方も。イベントという、こういうかたちで
お会いするのは恥ずかしいような感じもあったけど…
私に会って感激する方がいて、逆に私がその姿に感激したりもした。
会場では、ホームページを見てくださっている方から『山椒大夫』とサイン
して下さいとリクエスト。
すっかり定着してしまったようだ…。

◆『未来形J』出版決定!
J−PHONEとインパクのJ−PHONEサイトで連載していた『未来形J』が、
12月に角川書店から文庫で出版されることとなりました。

◆応募原稿の"山"
「ホラーサスペンス大賞」の選考が終ったと思ったら、「日本ミステリー
大賞新人賞」の選考が待っている。
仕事場はずっと候補作の"山"状態。

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■安寿のがまぐち 〜 宮部みゆきのコーナー

◆ホラーサスペンス大賞
「ホラーサスペンス大賞」の選考会がありました。
今年の応募作は力があったため熱い討論が繰りひろげられ…
選考会そのものもとても勉強になりました。

◆芝居を観劇
室井滋さんが出演されている『三人姉妹』(チェーホフ作)をシアター
コクーンに観にいきました。
初めてのチェーホフ作品は不安だったので、北村薫さんとS社の編集者
さんとご一緒に…。
私一人ではなかなかうまく理解できなかったことも、お二人に助けて
いただき…非常に感動したお芝居でした。

◆今週のゲーム女のひと言
モニターつきPS−ONEを買ってしまいました。PS2があればいまさら
必要ないのに、ついつい買ってしまいました。
で、発見したのですが、『幻想水滸外伝』のようなテキストアドベンチャーを
やるにはぴったり!
PS2の新作ソフトでは、ついに出た出た『キングスフィールドW』を買い
ました。あいかわらず超シビアなゲームであります。
今度は主人公、最初はホントに素手で登場。防具も何にもなし。
漢(おとこ)だねえ! でもすぐ死ぬ。コロコロ。
ちなみにファーストプレイでは、親切な兵隊さんに「これを使っていいよ」と
もらった棍棒を持って、その先の道をちょっと進んで左に曲がったら
洞窟のなかの湖に入っちゃって、またたくまに溺死(それでもまあ、水に
入った瞬間に死んでた前作よりはジェントル)。
階段から足を踏み外すと即死かどうかは、コワイのでまだ試していません。
断末魔の叫び声は、さらにパワーアップ。
「暗い、狭い、怖い、独りぼっち」の絶望四拍子がお好きな方は、秋の
夜長にご一緒にどうぞ。ブルブル。

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■さまよう厨子王 〜 京極夏彦のコーナー

◆脱稿
今週も仕事漬けの一週間でしたね。
椅子と尻との蜜月。特筆すべきことはな〜んにもありませんね。

編集者F「そんなァ。『今昔続百鬼・雲』脱稿されたじゃないですか」

京極「あ。忘れてた。書き下ろし分の多々良先生行状記書き終わったん
   だったっけ」

編集者F「何で忘れるんですか。大事なことでしょうに。
   沢山書いてたでしょ」

京極「ううん。すぐ次の仕事させるから覚えてられないって」

編集者F「11月に講談社ノベルスから発売になります〜くらい言ったら
   どうなんですか」

京極「そうなの? そりゃ大変」

◆脱稿2
編集者M「そんなこと言うならうち本のだって校了したんですけど」

京極「え? そうだっけ? 何?」

編集者M「何って……『妖怪旅日記』ですよ。同朋社の」

京極「だってそれは多田さんと村上君の本じゃないか。出るの?
   多田さん心入れ替えたの?」

編集者M「あのね、京極さんにも特別寄稿をお願いしたでしょ?
   お書きになったですよね?」

京極「書いた気もするがな。何を書いたかな?
   だってすぐ次の仕事を(以下略)」

編集者M「もういいです。京極さんが前に描いたマンガも載せちゃいます。
   11月末発売ですからね」

京極「そうなの? そりゃまた大変」

◆打ち上げ
角川書店・ザテレビジョン文庫『必殺シリーズ完全闇知識』の関係者
打ち上げ会に顔を出しました。
何か濃ォい人たちがいて、怖かったです
(おめーもだよ!←みんなのツッコミ)。

◆水木情報
小学館から水木しげる先生の文庫が次々と。
私も『木槌の誘い』に一文寄せてます。 
『妖怪博士の朝食』『東西奇ッ怪紳士録』も出るのでぜひどうぞ。
(水木さんの本だけはちゃんと宣伝するのかい!
 ↑担当編集者のツッコミ)

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■ノリノリレポート

◆J−PHONE『未来形J』 ファイナルイベントレポート

10月8日(連休最終日、しかも朝から雨)、都内某レストランで催された
"J−PHONE『未来形J』ファイナルイベント"に行ってみました。
当日は、クイズや小説の優勝者の発表やら色々ありましたが、
(詳しくは『J-PHONE』のサイトを見てください…)
僕の目的はひとつ!
『未来少女Jコンテスト』で優勝した"中山静香"さんをナマで見ること
でした。


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イベント参加者を前に挨拶をする大沢

01



『未来少女Jコンテスト』で優勝した中山静香さん
今後の活躍を応援すべしっ!

02


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目的は達成され……
中山静香さんの所属する"スターダストプロモーション"のマネージャー
さんと名刺交換もしました。その際…
「大沢、宮部、京極の作品で映像化したいものがあれば何でも言って
ください!」
とか
「静香ちゃん主演の書き下ろしさせますよ…それも三部作!!」
とか…
調子のいいことをペラペラしゃべってしまいました。
とにかく"スターダストプロモーション"とは、オフィスぐるみで仲良くしたいと
思います!

あっ、イベント参加者の皆さんご苦労様でした。
そして、受賞者の皆さんおめでとうございます。

※"スターダストプロモーション"とは…常盤貴子、松雪泰子、中谷美紀、
高岡早紀、森尾由美、梅宮アンナ、梨花、山口もえ…などが所属する
大手芸能プロダクション。(…出向したい)

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■まるひの秘書ヒショバナシ

えー、人には得手不得手というものがございまして・・・
何を隠そう、ミヤベは週刊誌の連載が大のニガテみたいです。
思い起こせば・・・
『蒲生邸事件』(サンデー毎日。これが初めての週刊誌連載だった)の
ときも、『模倣犯』(週刊ポスト)のときも、何度タメイキとグチと泣き言を
聞かされたことか・・・。
連載終了から単行本になるまで、両作品とも手直しに2年近い時間が
かかってしまった・・・この事実は・・・連載中に書いた原稿がいかに「使い
モノにならなかった」かを雄弁に物語っておりますな。わははは。

そして『ゼプツェン』・・・
「ああ、もうダメダメダメ。失敗した〜!」と、ミヤベが電話口で叫び始めた
のは、もうずいぶん前からです。どこで「間違えた」のかは、(連載の原稿
なんぞ、最初の数回しか読まない冷たい秘書の)私には知るよしもありま
せんけどね。うひ。
書き下ろしと違って、毎週とにかく前へ前へ進んでいかなければならない
週刊誌の連載。間違えたところに戻って軌道修正するなんてこたあ、でき
ませんからねえ・・・。自分の意にそぐわない原稿を書き続けなくちゃいけ
ないのは、たいそう苦痛だったことでしょう。見てる(というかグチを聞いて
いる)私も心が痛かったですわ。
傷口が広がらないうちに、まだ途中だけど連載を終わらせてほしいという
ワガママなお願いを、ミヤベが必死に編集部にしてるのも知ってましたし。

週刊文春10月18日号(10/11発売号)で、あまりに唐突な終わり方をした
『ゼプツェン』ですが、私はひっじょーに嬉しかったですよ。
「ああ、これで苦痛から開放されたのね〜♪」って。
しかし、ヨカッタヨカッタと喜んでいるのは身内だけだったようで・・・。
ある日、春風亭小朝師匠の事務所の方からメールをいただきました。
いきなりの連載終了に驚き、ミヤベの身に何か起こったのか? 体でも
壊してしまったのか? と、たいそう心配なさっている内容。
うはー、そうなのか! 私らにはめでたいことでも、事情を知らない皆様
には、いらぬご心配をかけてしまっているのか! マズイじゃん!
というわけで・・・他にも案じてくださってる方がいらっしゃるかもしれない
んで、ちゃんとお知らせしておかないといけませんねー。
ハイ、ミヤベは元気です。

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■編集者Sのウラ情報

今日(18日)荻窪から乗った地下鉄内での出来事。
わたしの対面に座ってきた30代半ばのサラリーマン。
バッグから取り出してやおら読み始めたのは「闇先案内人」。
真剣な表情で没頭している様子。
残りが四分の一ぐらいだったので、川崎の当たりかと思いながらしばらく
眺めていた。
今でもそうだが、編集者になって電車内や喫茶店などで人が読んでいる
本(タイトル)が気になりだした。ほとんどの人は書店のカバーをかけた
ままなので知ることはできないが、電車内で隣り合わせたりすると横目で
のぞき込んだりしたこともある。文庫や新書なんかだと、ちらっと覗いた
だけで版元ぐらいなら結構わかるものです。
周りの空白のとりかた、ノンブルのや柱の位置、紙質や色など、出版社
それぞれの特徴があり、慣れてくると一目見てわかるようになります。
話はちょっとそれますが……番組名は忘れてしまいましたが、クイズ
番組でロゴマークを見せて文庫名を当てさせるという企画があり素材を
提供したことがありました。いったいどれくらいの人がそんなことを気に
してるのかな。(放映は見損ないましたが)。
ちなみにわたしが作っていた文庫はとある動物でした。
ま、そんなわけで電車内で本を読んでて、へんなおやじが覗き込んで
きても、「あ、この人はその筋の人なんだな」と暖かく見守ってやってくだ
さい。(S)

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■ノリノリ編集後記

レポートでも書いたように、Jフォンイベントに行きました。
ミーハーな取材とは別に、関係者としても参加していたのです。
このホームページを見ている方の中にも参加した方がいらっしゃるかも
しれませんが、コンテンツの中のひとつ"クイズサバイバル"のクイズ作成
メンバーのひとりでした。
担当したのは、映画とスポーツを中心に230問。
かつて、アメリカ横断ウルトラクイズに挑戦した経歴(全て球場で敗退)を
持つ者として、決してやさしくはない問題を作ったつもりでしたが…
ことごとく、答えられてしまいました。システムの関係上、時間的余裕が
あるとはいえ恐ろしく高い正解率。優勝者は50万円の賞金を手にした
わけですが、出題された1000問を調べる手間などを考えると頭が下がり
ます。おめでとうございます。
(ニューヨークに行きたいかぁ! 今は行きたくない…ノリ)

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■アンケートから はスタッフのコメントです)

◆去年あたりにあった京極先生の妖怪画。
あれ、画集か何かで出版の予定はないのでしょうか?
版画はさすがに買えませんでした…
僕も買えなかったので、京極さんに聞いてみたところ…
「画集というかたちにはならないと思います」というお答えでした。(ノリ)

◆こんにちは♪ いつも素敵な話題を有難うございます。
週刊大極宮、毎週の更新を楽しみにしています。
金曜日、

会社でお昼休みに見たらまだで。
仕事が終わってから見たらまだで。
家に帰って一段落して見てもまだで。
寝る前に見たらおお更新されているわ。

という時がよくあるんですが毎晩遅くまで仕事をされてるんですね。
本当にご苦労さまです。何時頃まで働いてらっしゃるんでしょう??
毎週金曜日は残業。ええこれはもう確定事項です。更新終了までは残業してる
ってことですね。深夜だろうが明け方だろうが・・・。はいもう慣れました。
更新時間がまちまちで申し訳ないです。(;;)(まるひ)

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